物議を醸す秋篠宮様のお誕生日会見 2
明日は当ブログの主人公(?)である秋篠宮様のお誕生日です。皇室ファンの大半は12月1日の敬宮愛子様のお誕生日の方を心待ちにしていると思いますが(私もそうです)、こういうブログをやっている以上は秋篠宮様のお誕生日をスルーすることはできません(笑)。
前回ご紹介した文春の記事の通り、秋篠宮様は2011年の誕生日会見で「天皇の定年制」や「皇族の数の減少容認と一定人数(=自分たちの家族だけ?)を残すことの必要性」と「東宮家との交流の少なさ」など、わざわざ物議を醸すような発言をなさっています。
今回も、その時の誕生日会見を取り上げた雑誌記事をご紹介させていただきます。文春とは切り口が違った内容ですが、やはり非常に偏った内容であることは否めませんでした。
AERA2011年12月12日号
秋篠宮さま「定年制」発言の真意
雅子さまへの「包囲網」
恒例の誕生日会見で秋篠宮さまが、踏み込んだ発言をした。背景には、療養9年目に入る雅子さまをめぐる状況が一段と厳しくなっていることもうかがえる。雅子さまはどうなるのだろうか。
編集部 三橋麻子
四谷から赤坂にかけての一等地に、一周約3キロのうっそうとした森が広がる。赤坂御用地だ。春と秋には園遊会も開かれる広大な敷地内には、皇太子さまご一家が暮らす東宮御所と、秋篠宮さまら4宮家の皇族の邸宅が点在している。赤坂見附寄りに位置する秋篠宮邸は、格別広い庭があることをのぞけば、一般家庭の一戸建てとさして変わらない、こぢんまりとした造りだ。
11月下旬、この秋篠宮邸で、宮内庁記者クラブの記者たちを招き、毎年恒例の誕生日にちなんだ記者会見が開かれた。いつも通り紀子さまと2人で会見に臨んだ秋篠宮さまは、予定の倍以上の1時間半にわたり、メモも見ずに宮内庁記者クラブの記者からの質問に答えた。
◆雅子さまへの言及はなし
まずは、気になる両陛下と皇太子家、秋篠宮家の関係についてのご発言だ。秋篠宮さまは、
「皇太子同妃両殿下のところとの交流については、残念ながらそれほど多くはありません」
とはっきり述べた。
「秋口、皆で集まったときに、子どもたちが集まって非常に和やかというか、にぎやかに一時を過ごしていたことが印象に残っています」
と付け加えたものの、雅子さまについての言及はなかった。
紀子さまも、こう答えた。
「今年は敬宮さま(愛子さま)と子どもたちが一緒になる機会は限られておりました」
以前、天皇陛下が「愛子に会う機会が少ない」と発言されたこともあるように、両陛下と皇太子ご一家は微妙な関係が続いている。先月の天皇陛下の19日に及ぶ入院中も、雅子さまは予定されていたお見舞いを「風邪」でドタキャン。結局一度もお見舞いに訪れなかった。
それに比べて、両陛下と秋篠宮家の絆は深まっているようだ。
両陛下が震災で多忙を極めた今年も葉山御用邸で2回一緒に静養した。昆虫採集が好きな5歳の悠仁さまは、夏の間は、ほぼ毎週、秋篠宮邸から車で10分ほどの皇居を訪れ、両陛下に挨拶してから、虫取りをしていた。時には、陛下も一緒ん虫探しをすることもあったという。初めての男の孫で、現状では、未来の「跡継ぎ」である悠仁さま。陛下も格別の思いをもたれているのかもしれない。
◆皇室の将来で「意見も」
そうしたことも念頭に置くと、秋篠宮さまの言葉からは皇太子家の孤立ぶりが漏れ伝わってくる印象だ。
誕生日会見では、「皇室の将来のあり方について、皇太子さまとどのような話をしたのか」
という質問もでた。
秋篠宮さまは、
「以前に皇族の数が少ないことは国費負担という意味において悪くはない,ということを申しましたが,この考えは今でも変わっておりません。一方,現在の皇室というものをそのまま維持していくためには,やはり一つの集団というか,ある一定の数というのは当然必要になってくるわけです。国費負担の面,一方で,今ご質問にもありました,活動の幅,継承,そういうことを合わせて,それにふさわしい数というのは多分あると思います」
そして、皇族としては異例の、踏み込んだ発言に及んだ。
「制度論については,これは国会の論議に委ねることになるわけで,私が何か言うということではありませんけれども,その過程において,今後の皇室の在り方を考えるときには,何らか,私若しくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあって良いと思っております」
政治への関与が禁じられる皇族において、これだけ踏み込んだ発言を秋篠宮さまがその場の思いつきで口にされたということはありえないだろう。今までは皇族も宮内庁もこうした質問に対し「国会で議論されること」とだけ応じていたのだ。宮内庁記者クラブからの質問項目の大半は、かなり前から秋篠宮さまに伝えられていた。天皇、皇后両陛下とよく話し合われた末の発言だったに違いない。
この誕生日会見の直前には、羽毛田信吾宮内庁長官が10月、野田佳彦首相に「女性宮家の創設の検討」と、「皇位の安定的な継承制度の実現」を求めたことが明らかになっている。秋篠宮さまが言及した「皇室の将来」がそうしたことも具体的に念頭に置いているのは間違いない。
そして、この「女性宮家の創設」は、高齢で体調不良も続く両陛下が、療養で公務もままならない雅子さまをあきらめて、10月に成人した秋篠宮家の孫の眞子さまらに将来を託したことの表れというのが宮内庁の関係者のほぼ一致した見方だ。
◆自負あふれるが
これに関連して、秋篠宮さまは、
微妙な発言もした。
「皇太子殿下との皇室の将来の在り方について(のお話)ですけれども,今年は少し私が怠けていたところもあるかと思います。去年ほどそれについての話はしておりませんが,話合いをしたことはあります。ただ,その内容については,ここでは控えたいと思います」
8月、那須御用邸で、例年より長い3週間の「休養」をしていた皇太子さまを、突然、極秘裏に秋篠宮さまと眞子さまが訪ねたことがあった。こうした際に、話し合いがもたれたのだろうか。
誕生日会見では、さらに注目すべき発言があった。「天皇の定年制」に触れたのだ。「天皇陛下の公務に対して、定年制をもうけたらどうかという意見があるが」という記者の質問に対し、秋篠宮さまは、
「定年制というのは,やはり必要になってくると思います。というか,ある一定の年齢を過ぎれば,人間はだんだんいろんなことをすることが難しくなっていきますので,それは一つの考えだと思いますけれども,じゃ,どの年齢でそういうふうにするか。やはりある年齢以降になると,人によって老いていくスピードは変わるわけですね。だから,それをある年齢で区切るのか,どうするのか,そういうところも含めて議論しないといけないのではないかと思います」
「人格否定発言」以来、しっくりいっていないように見受けられる皇太子ご一家と天皇、皇后両陛下。雅子さまの療養生活はすでに丸8年たつ。一方で、両陛下の築いた「平成皇室」の後継者として、秋篠宮ご夫妻は日に日に存在感を強めている。秋篠宮さまの一連の発言は、皇室の将来を担う自負にあふれているといっていい。
◆異例の署名運動も
ただ、実は秋篠宮さまの立場は微妙だ。現在の皇位継承順位は、①皇太子さま②秋篠宮さま③悠仁さま、となっている。このまま皇太子さまが将来天皇になれば、秋篠宮さまが皇位継承順位1位となる。
宮内庁関係者によると、それはしかし、秋篠宮さまイコール「皇太子」になるとは限らない。
現在の皇室典範では、皇太子さまの血筋に男の子が生まれれば、その子が秋篠宮さまより、皇位継承順位が上になる。つまり、理論上は「今後、雅子さまが男の子を産む」または「英国のチャールズ皇太子のように、皇太子さまがなんらかの事情で再婚する」ようなことがあれば、そこに生まれる直系の「親王」が後継者となるわけだ。逆に言えば、その可能性が完全に排除されるまでは、皇太子さまが天皇になったとしても、秋篠宮さまが、その次の天皇になるかはわからないのだという。「その可能性が完全に排除された」ことが明らかになるかは、難しいところだろう。
こうした中で、「皇太子さまを廃嫡し、秋篠宮さまを皇太子に」という大胆な運動が巷で起きている。ブログを通じ署名を呼びかけているのは、インドネシアの故スカルノ元大統領夫人で、タレントのデヴィ夫人。雅子さまの宮中祭祀や公務への欠席はこれまでも批判されてきたが、公然とこうした動きが起きたのは異例だ。
「雅子さまは公務や宮中祭祀をしない一方で、愛子さまの校外活動にまで付き添うなど、常軌を逸したお振る舞いが続いています。『適応障害』と言われていますが、皇室に入ってもう18年もたつのに、適応できない。それなのに、『菊のカーテン』を理由に、メディアもきちんと批評していない。驚きあきれて声をあげる決意をしました」
とデヴィ夫人は語る。
「私は皇室を敬愛しているロイヤリストです。雅子さまの『ご病気』は皇室にいる限り治らないでしょう。皇太子さまも、公務も祭祀もしない雅子さまを愛しぬかれるというなら、シンプソン夫人との結婚で王位を捨てた英国王エドワード8世のように、天皇の位をあきらめ、皇太子の位を秋篠宮さまに譲るべきです」
◆読者は「解放派」が6割
何とも思い切った意見だが、世論はどうなのだろう。本誌はアエラネットで読者にアンケートした。男性83人、女性109人から回答が寄せられた。女性のうち、8割は結婚前の雅子さま同様、仕事を持つ人たち。回答数がもっとも多かったのは、雅子さまと同じ40代で、36%を占めた。雅子さまと自分を重ねてきたこの「同世代」を含めて、読者はどうみているのだろうか。
「雅子さま」についての質問では、「いままでも応援していたし、いまも応援している」「病気を克服して再び存在感を出してほしい」「病気をおしてがんばっている」などの「応援派」は計28%。一方、「いままでは応援していたが、最近は少し考え方が変わってきた」「皇室の役割も重要」などの「批判派」は13%。
最も多かったのは「解放派」だった。
「そろそろ皇室の重責から解放してあげたい」「しばらく日本を離れて、外国で静かに暮らしてもいい」「ご一家で皇室から離脱することもやむを得ない」「離婚して皇室を離れるというのも選択肢」の合計で60%に上った。
ちなみに、「『女性宮家』の創設」は賛成45%、反対29%。「『女系・女性天皇を認める』人は52%。皇室の将来については、50%が「不安を持っている」と回答した。
不登校問題が報じられてきた愛子さまは12月1日に誕生日を迎えた。宮内庁によると、最近では一人で登校することが増え、1時限目から学校へ行っているという。マイコプラズマ肺炎と見られる症状で東大病院に入院した際には、いい経験になったと
、と医師らに感謝していたという。自立の気配が感じられる愛子さまだが、雅子さまは依然として、公の場に姿をみせていない。
雅子さまの治療に携わる東宮医師団は、年1回、雅子さまの誕生日である12月9日に、病状を公表してきた。今回、医師団からどのような説明があるのか。注目される。
<アエラが行ったアンケートの結果の図解>

(記事終わり)
秋篠宮様の発言の問題の大きさは前回検討した通りですが、上記アエラ記事もやはり真正面から秋篠宮様の発言を批判することは一切なく「秋篠宮様の存在感」だの「秋篠宮様の自負」だの、アゲる方向性の内容ばかりでウンザリしました。
特に「秋篠宮様の存在感(が増した)」という決まったフレーズを、文春もアエラもどちらも使っていることに違和感を覚えました。まるで「この特定フレーズを使って記事を書くように」という指示がどこからか出ているのか?と思いたくなるほど、口を開けば「秋篠宮様の存在感存在感…」とそればかり。いやその前に、皇族の立場をわきまえずに政治的な問題への発言に踏み込んでいることにまず苦言を呈しなければいけないのでは?と思いたくなりますが、おそらくそういう「批判的な方向」での記事も書けない・書いてはいけないことになっていたのでしょうね。
そしてアエラは、紀子妃が「敬宮様が一緒になる機会は限られていた」と発言したことにも触れています。紀子妃が「敬宮様」ときちんと御称号でお名前を呼んだことは評価してもいいと思いますが、それでもなぜ「ウチの子たちと敬宮様の交流はほとんどなかったのよ~」というような、言わなくてもいいようなことをわざわざ会見の場で言うのか、理解に苦しみます。まるで「ほら、私たち夫婦がこうして東宮家のことについて言及するから、それに関して(東宮家に不利になるような)記事をちゃんと書きなさいね?」」と、記者達に促しているように見えてしまうのです。たとえ交流が少なかったとしてもそれを公の会見でわざわざ言及する必要はないと思うのです(ほかの皇族方はいちいちそのようなネガティブなことをおっしゃったりしませんので)。
このように、ほかの皇族についてネガティブなイメージをわざわざ植え付けようという意図の見える会見をしているのは、両陛下と秋篠宮ご夫妻だけです。それなのにマスコミはそこを全く批判せず、東宮家が悪いという方向性の記事ばかり。
アエラは「雅子様に対する人格否定問題以来、東宮家と両陛下・秋篠宮家は疎遠になったように見える」と言及していますが、深い悲しみと怒り、失望を感じた東宮ご夫妻が、その原因を作った両陛下や秋篠宮ご夫妻と距離を置くのは当然だと思います。「初めての男孫だから」という理由で悠仁様ばかりを可愛がる天皇陛下のお姿など、敬宮様を愛する東宮ご夫妻としては当然見たくなかった光景ではないでしょうか。
東宮ご一家が悲しみに沈む原因を作っておきながら、「なぜ我々と交流しない!」と批判する両陛下と秋篠宮家は、私からは理解できない方々であります。
そしてアエラは、デヴィが始めた不敬な署名運動についてもただ「異例」「大胆」「随分思い切った行動」としか書かず、その署名運動自体を批判するようなことは一切書いていません。これはアエラ自体が「こういう署名運動をされても仕方ない」というスタンスでいるからにほかならないでしょう。
デヴィの署名運動が最後どうなったのか知りたくもないし知る必要もありませんが、噂ではほとんど数が集まらなかったとか。あんな不敬な署名など、本物の保守に目を付けられて危険思想認定されても不思議ではありません。
そもそも本当に皇室を敬愛している人が、唯一皇位継承が確定している“皇太子”殿下を廃嫡しようとか廃太子にしようなどという発想になるでしょうか?デヴィが挙げたエドワード国王とシンプソン夫人の事例など的外れもいいところですし、どんな顔をして「私はロイヤリストです!」などと言えたのでしょうか(笑)。
そもそもデヴィは北朝鮮を愛し、あろうことか今上陛下を「平成天皇」と呼ぶような人ですよ。私はむしろ、東宮ご一家はこの人に嫌われて良かったのではないか…とすら思います。逆に、デヴィと懇意にしている秋篠宮ご夫妻がうさん臭く見えます。
あの署名運動も、皇位を狙う秋篠宮ご夫妻がデヴィにやらせたと見ることもできますね。
さて、アエラは最後に雅子様に関する意味不明なアンケートを行っていますが。
このアンケートの質問の選択肢もかなり恣意的というか、「雅子様を解放してあげた方がいいのではないか?」という結論に無理やりもっていくための質問ばかりが多く設定されていることがすぐに分かります。ただし、この回答を選んだ人々がどういう意図でそう選んだかは明らかではありません。本当に雅子様の心身の状態を案じて「皇室から離れた方が幸せになれるかもしれない」と親身に思った人もいれば、「雅子様は役立たずだから皇室から出て行けば?」という意地の悪い思いの人も当然いたでしょう。こういう質問と回答は、一見雅子様を案じているように見せかけて、本当は雅子様を批判的に見ている場合も非常に多いので要注意です。これは「敬宮様を女性天皇などにしたらお可哀相、重圧で苦しめるつもりか!」と心配を装いながら、実は単に敬宮様の女帝即位が気に入らないというにすぎないというパターンによく似ています。
この記事は珍しく「三橋麻子」という署名入りの記事ですが、何か一つの決まった方向に読者を誘導したいかのような恣意を感じる内容だと思いました。かといって独自の深い考察も見られない、表面だけしか見ていないような薄さも感じました。
ところで、2011年8月に秋篠宮様が成人になる直前の眞子様を連れて、東宮ご一家のご静養先を(アポなしで)突然訪問した真の理由は一体何だったのでしょうね。一説では眞子様の成年のお祝い会の開催を東宮ご夫妻にお願いしようとしたという噂もありますが…。それが本当なら何とも厚かましいというか何というか。自分たちがアポなしで静養先に突撃して東宮ご一家に会えなかったことを逆恨みして「東宮家とは交流ないんですよ」とイヤミを言ったのだとしたら呆れ果てます。
あと三橋さん、敬宮愛子様は一度も「不登校」になったことはありませんよ!もう一度「不登校」の正しい意味を調べてから正確な記事を書くように努力してください。恥ずかしいですよ。
前回ご紹介した文春の記事の通り、秋篠宮様は2011年の誕生日会見で「天皇の定年制」や「皇族の数の減少容認と一定人数(=自分たちの家族だけ?)を残すことの必要性」と「東宮家との交流の少なさ」など、わざわざ物議を醸すような発言をなさっています。
今回も、その時の誕生日会見を取り上げた雑誌記事をご紹介させていただきます。文春とは切り口が違った内容ですが、やはり非常に偏った内容であることは否めませんでした。
AERA2011年12月12日号
秋篠宮さま「定年制」発言の真意
雅子さまへの「包囲網」
恒例の誕生日会見で秋篠宮さまが、踏み込んだ発言をした。背景には、療養9年目に入る雅子さまをめぐる状況が一段と厳しくなっていることもうかがえる。雅子さまはどうなるのだろうか。
編集部 三橋麻子
四谷から赤坂にかけての一等地に、一周約3キロのうっそうとした森が広がる。赤坂御用地だ。春と秋には園遊会も開かれる広大な敷地内には、皇太子さまご一家が暮らす東宮御所と、秋篠宮さまら4宮家の皇族の邸宅が点在している。赤坂見附寄りに位置する秋篠宮邸は、格別広い庭があることをのぞけば、一般家庭の一戸建てとさして変わらない、こぢんまりとした造りだ。
11月下旬、この秋篠宮邸で、宮内庁記者クラブの記者たちを招き、毎年恒例の誕生日にちなんだ記者会見が開かれた。いつも通り紀子さまと2人で会見に臨んだ秋篠宮さまは、予定の倍以上の1時間半にわたり、メモも見ずに宮内庁記者クラブの記者からの質問に答えた。
◆雅子さまへの言及はなし
まずは、気になる両陛下と皇太子家、秋篠宮家の関係についてのご発言だ。秋篠宮さまは、
「皇太子同妃両殿下のところとの交流については、残念ながらそれほど多くはありません」
とはっきり述べた。
「秋口、皆で集まったときに、子どもたちが集まって非常に和やかというか、にぎやかに一時を過ごしていたことが印象に残っています」
と付け加えたものの、雅子さまについての言及はなかった。
紀子さまも、こう答えた。
「今年は敬宮さま(愛子さま)と子どもたちが一緒になる機会は限られておりました」
以前、天皇陛下が「愛子に会う機会が少ない」と発言されたこともあるように、両陛下と皇太子ご一家は微妙な関係が続いている。先月の天皇陛下の19日に及ぶ入院中も、雅子さまは予定されていたお見舞いを「風邪」でドタキャン。結局一度もお見舞いに訪れなかった。
それに比べて、両陛下と秋篠宮家の絆は深まっているようだ。
両陛下が震災で多忙を極めた今年も葉山御用邸で2回一緒に静養した。昆虫採集が好きな5歳の悠仁さまは、夏の間は、ほぼ毎週、秋篠宮邸から車で10分ほどの皇居を訪れ、両陛下に挨拶してから、虫取りをしていた。時には、陛下も一緒ん虫探しをすることもあったという。初めての男の孫で、現状では、未来の「跡継ぎ」である悠仁さま。陛下も格別の思いをもたれているのかもしれない。
◆皇室の将来で「意見も」
そうしたことも念頭に置くと、秋篠宮さまの言葉からは皇太子家の孤立ぶりが漏れ伝わってくる印象だ。
誕生日会見では、「皇室の将来のあり方について、皇太子さまとどのような話をしたのか」
という質問もでた。
秋篠宮さまは、
「以前に皇族の数が少ないことは国費負担という意味において悪くはない,ということを申しましたが,この考えは今でも変わっておりません。一方,現在の皇室というものをそのまま維持していくためには,やはり一つの集団というか,ある一定の数というのは当然必要になってくるわけです。国費負担の面,一方で,今ご質問にもありました,活動の幅,継承,そういうことを合わせて,それにふさわしい数というのは多分あると思います」
そして、皇族としては異例の、踏み込んだ発言に及んだ。
「制度論については,これは国会の論議に委ねることになるわけで,私が何か言うということではありませんけれども,その過程において,今後の皇室の在り方を考えるときには,何らか,私若しくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあって良いと思っております」
政治への関与が禁じられる皇族において、これだけ踏み込んだ発言を秋篠宮さまがその場の思いつきで口にされたということはありえないだろう。今までは皇族も宮内庁もこうした質問に対し「国会で議論されること」とだけ応じていたのだ。宮内庁記者クラブからの質問項目の大半は、かなり前から秋篠宮さまに伝えられていた。天皇、皇后両陛下とよく話し合われた末の発言だったに違いない。
この誕生日会見の直前には、羽毛田信吾宮内庁長官が10月、野田佳彦首相に「女性宮家の創設の検討」と、「皇位の安定的な継承制度の実現」を求めたことが明らかになっている。秋篠宮さまが言及した「皇室の将来」がそうしたことも具体的に念頭に置いているのは間違いない。
そして、この「女性宮家の創設」は、高齢で体調不良も続く両陛下が、療養で公務もままならない雅子さまをあきらめて、10月に成人した秋篠宮家の孫の眞子さまらに将来を託したことの表れというのが宮内庁の関係者のほぼ一致した見方だ。
◆自負あふれるが
これに関連して、秋篠宮さまは、
微妙な発言もした。
「皇太子殿下との皇室の将来の在り方について(のお話)ですけれども,今年は少し私が怠けていたところもあるかと思います。去年ほどそれについての話はしておりませんが,話合いをしたことはあります。ただ,その内容については,ここでは控えたいと思います」
8月、那須御用邸で、例年より長い3週間の「休養」をしていた皇太子さまを、突然、極秘裏に秋篠宮さまと眞子さまが訪ねたことがあった。こうした際に、話し合いがもたれたのだろうか。
誕生日会見では、さらに注目すべき発言があった。「天皇の定年制」に触れたのだ。「天皇陛下の公務に対して、定年制をもうけたらどうかという意見があるが」という記者の質問に対し、秋篠宮さまは、
「定年制というのは,やはり必要になってくると思います。というか,ある一定の年齢を過ぎれば,人間はだんだんいろんなことをすることが難しくなっていきますので,それは一つの考えだと思いますけれども,じゃ,どの年齢でそういうふうにするか。やはりある年齢以降になると,人によって老いていくスピードは変わるわけですね。だから,それをある年齢で区切るのか,どうするのか,そういうところも含めて議論しないといけないのではないかと思います」
「人格否定発言」以来、しっくりいっていないように見受けられる皇太子ご一家と天皇、皇后両陛下。雅子さまの療養生活はすでに丸8年たつ。一方で、両陛下の築いた「平成皇室」の後継者として、秋篠宮ご夫妻は日に日に存在感を強めている。秋篠宮さまの一連の発言は、皇室の将来を担う自負にあふれているといっていい。
◆異例の署名運動も
ただ、実は秋篠宮さまの立場は微妙だ。現在の皇位継承順位は、①皇太子さま②秋篠宮さま③悠仁さま、となっている。このまま皇太子さまが将来天皇になれば、秋篠宮さまが皇位継承順位1位となる。
宮内庁関係者によると、それはしかし、秋篠宮さまイコール「皇太子」になるとは限らない。
現在の皇室典範では、皇太子さまの血筋に男の子が生まれれば、その子が秋篠宮さまより、皇位継承順位が上になる。つまり、理論上は「今後、雅子さまが男の子を産む」または「英国のチャールズ皇太子のように、皇太子さまがなんらかの事情で再婚する」ようなことがあれば、そこに生まれる直系の「親王」が後継者となるわけだ。逆に言えば、その可能性が完全に排除されるまでは、皇太子さまが天皇になったとしても、秋篠宮さまが、その次の天皇になるかはわからないのだという。「その可能性が完全に排除された」ことが明らかになるかは、難しいところだろう。
こうした中で、「皇太子さまを廃嫡し、秋篠宮さまを皇太子に」という大胆な運動が巷で起きている。ブログを通じ署名を呼びかけているのは、インドネシアの故スカルノ元大統領夫人で、タレントのデヴィ夫人。雅子さまの宮中祭祀や公務への欠席はこれまでも批判されてきたが、公然とこうした動きが起きたのは異例だ。
「雅子さまは公務や宮中祭祀をしない一方で、愛子さまの校外活動にまで付き添うなど、常軌を逸したお振る舞いが続いています。『適応障害』と言われていますが、皇室に入ってもう18年もたつのに、適応できない。それなのに、『菊のカーテン』を理由に、メディアもきちんと批評していない。驚きあきれて声をあげる決意をしました」
とデヴィ夫人は語る。
「私は皇室を敬愛しているロイヤリストです。雅子さまの『ご病気』は皇室にいる限り治らないでしょう。皇太子さまも、公務も祭祀もしない雅子さまを愛しぬかれるというなら、シンプソン夫人との結婚で王位を捨てた英国王エドワード8世のように、天皇の位をあきらめ、皇太子の位を秋篠宮さまに譲るべきです」
◆読者は「解放派」が6割
何とも思い切った意見だが、世論はどうなのだろう。本誌はアエラネットで読者にアンケートした。男性83人、女性109人から回答が寄せられた。女性のうち、8割は結婚前の雅子さま同様、仕事を持つ人たち。回答数がもっとも多かったのは、雅子さまと同じ40代で、36%を占めた。雅子さまと自分を重ねてきたこの「同世代」を含めて、読者はどうみているのだろうか。
「雅子さま」についての質問では、「いままでも応援していたし、いまも応援している」「病気を克服して再び存在感を出してほしい」「病気をおしてがんばっている」などの「応援派」は計28%。一方、「いままでは応援していたが、最近は少し考え方が変わってきた」「皇室の役割も重要」などの「批判派」は13%。
最も多かったのは「解放派」だった。
「そろそろ皇室の重責から解放してあげたい」「しばらく日本を離れて、外国で静かに暮らしてもいい」「ご一家で皇室から離脱することもやむを得ない」「離婚して皇室を離れるというのも選択肢」の合計で60%に上った。
ちなみに、「『女性宮家』の創設」は賛成45%、反対29%。「『女系・女性天皇を認める』人は52%。皇室の将来については、50%が「不安を持っている」と回答した。
不登校問題が報じられてきた愛子さまは12月1日に誕生日を迎えた。宮内庁によると、最近では一人で登校することが増え、1時限目から学校へ行っているという。マイコプラズマ肺炎と見られる症状で東大病院に入院した際には、いい経験になったと
、と医師らに感謝していたという。自立の気配が感じられる愛子さまだが、雅子さまは依然として、公の場に姿をみせていない。
雅子さまの治療に携わる東宮医師団は、年1回、雅子さまの誕生日である12月9日に、病状を公表してきた。今回、医師団からどのような説明があるのか。注目される。
<アエラが行ったアンケートの結果の図解>

(記事終わり)
秋篠宮様の発言の問題の大きさは前回検討した通りですが、上記アエラ記事もやはり真正面から秋篠宮様の発言を批判することは一切なく「秋篠宮様の存在感」だの「秋篠宮様の自負」だの、アゲる方向性の内容ばかりでウンザリしました。
特に「秋篠宮様の存在感(が増した)」という決まったフレーズを、文春もアエラもどちらも使っていることに違和感を覚えました。まるで「この特定フレーズを使って記事を書くように」という指示がどこからか出ているのか?と思いたくなるほど、口を開けば「秋篠宮様の存在感存在感…」とそればかり。いやその前に、皇族の立場をわきまえずに政治的な問題への発言に踏み込んでいることにまず苦言を呈しなければいけないのでは?と思いたくなりますが、おそらくそういう「批判的な方向」での記事も書けない・書いてはいけないことになっていたのでしょうね。
そしてアエラは、紀子妃が「敬宮様が一緒になる機会は限られていた」と発言したことにも触れています。紀子妃が「敬宮様」ときちんと御称号でお名前を呼んだことは評価してもいいと思いますが、それでもなぜ「ウチの子たちと敬宮様の交流はほとんどなかったのよ~」というような、言わなくてもいいようなことをわざわざ会見の場で言うのか、理解に苦しみます。まるで「ほら、私たち夫婦がこうして東宮家のことについて言及するから、それに関して(東宮家に不利になるような)記事をちゃんと書きなさいね?」」と、記者達に促しているように見えてしまうのです。たとえ交流が少なかったとしてもそれを公の会見でわざわざ言及する必要はないと思うのです(ほかの皇族方はいちいちそのようなネガティブなことをおっしゃったりしませんので)。
このように、ほかの皇族についてネガティブなイメージをわざわざ植え付けようという意図の見える会見をしているのは、両陛下と秋篠宮ご夫妻だけです。それなのにマスコミはそこを全く批判せず、東宮家が悪いという方向性の記事ばかり。
アエラは「雅子様に対する人格否定問題以来、東宮家と両陛下・秋篠宮家は疎遠になったように見える」と言及していますが、深い悲しみと怒り、失望を感じた東宮ご夫妻が、その原因を作った両陛下や秋篠宮ご夫妻と距離を置くのは当然だと思います。「初めての男孫だから」という理由で悠仁様ばかりを可愛がる天皇陛下のお姿など、敬宮様を愛する東宮ご夫妻としては当然見たくなかった光景ではないでしょうか。
東宮ご一家が悲しみに沈む原因を作っておきながら、「なぜ我々と交流しない!」と批判する両陛下と秋篠宮家は、私からは理解できない方々であります。
そしてアエラは、デヴィが始めた不敬な署名運動についてもただ「異例」「大胆」「随分思い切った行動」としか書かず、その署名運動自体を批判するようなことは一切書いていません。これはアエラ自体が「こういう署名運動をされても仕方ない」というスタンスでいるからにほかならないでしょう。
デヴィの署名運動が最後どうなったのか知りたくもないし知る必要もありませんが、噂ではほとんど数が集まらなかったとか。あんな不敬な署名など、本物の保守に目を付けられて危険思想認定されても不思議ではありません。
そもそも本当に皇室を敬愛している人が、唯一皇位継承が確定している“皇太子”殿下を廃嫡しようとか廃太子にしようなどという発想になるでしょうか?デヴィが挙げたエドワード国王とシンプソン夫人の事例など的外れもいいところですし、どんな顔をして「私はロイヤリストです!」などと言えたのでしょうか(笑)。
そもそもデヴィは北朝鮮を愛し、あろうことか今上陛下を「平成天皇」と呼ぶような人ですよ。私はむしろ、東宮ご一家はこの人に嫌われて良かったのではないか…とすら思います。逆に、デヴィと懇意にしている秋篠宮ご夫妻がうさん臭く見えます。
あの署名運動も、皇位を狙う秋篠宮ご夫妻がデヴィにやらせたと見ることもできますね。
さて、アエラは最後に雅子様に関する意味不明なアンケートを行っていますが。
このアンケートの質問の選択肢もかなり恣意的というか、「雅子様を解放してあげた方がいいのではないか?」という結論に無理やりもっていくための質問ばかりが多く設定されていることがすぐに分かります。ただし、この回答を選んだ人々がどういう意図でそう選んだかは明らかではありません。本当に雅子様の心身の状態を案じて「皇室から離れた方が幸せになれるかもしれない」と親身に思った人もいれば、「雅子様は役立たずだから皇室から出て行けば?」という意地の悪い思いの人も当然いたでしょう。こういう質問と回答は、一見雅子様を案じているように見せかけて、本当は雅子様を批判的に見ている場合も非常に多いので要注意です。これは「敬宮様を女性天皇などにしたらお可哀相、重圧で苦しめるつもりか!」と心配を装いながら、実は単に敬宮様の女帝即位が気に入らないというにすぎないというパターンによく似ています。
この記事は珍しく「三橋麻子」という署名入りの記事ですが、何か一つの決まった方向に読者を誘導したいかのような恣意を感じる内容だと思いました。かといって独自の深い考察も見られない、表面だけしか見ていないような薄さも感じました。
ところで、2011年8月に秋篠宮様が成人になる直前の眞子様を連れて、東宮ご一家のご静養先を(アポなしで)突然訪問した真の理由は一体何だったのでしょうね。一説では眞子様の成年のお祝い会の開催を東宮ご夫妻にお願いしようとしたという噂もありますが…。それが本当なら何とも厚かましいというか何というか。自分たちがアポなしで静養先に突撃して東宮ご一家に会えなかったことを逆恨みして「東宮家とは交流ないんですよ」とイヤミを言ったのだとしたら呆れ果てます。
あと三橋さん、敬宮愛子様は一度も「不登校」になったことはありませんよ!もう一度「不登校」の正しい意味を調べてから正確な記事を書くように努力してください。恥ずかしいですよ。