女性宮家は両陛下と秋篠宮家の“悲願”5~女性宮家案に手を付けない安倍政権に“恨み骨髄”な両陛下

今回は女性宮家問題記事のひとつの区切りとして、タイトルからして強烈な印象を与えるものをご紹介いたします。

週刊新潮 2017年12月14日号

特集「皇室会議は茶番! 女性宮家も泡と消えた!!
安倍官邸に御恨み骨髄 天皇陛下が「心残りは韓国……」


31年4月30日。あくまでも儀礼的で、いわば茶番の皇室会議を経て、平成の終焉日が決まった。天皇陛下が望まれてきた女性宮家創設は泡と消え、それを打ち砕いた安倍官邸に御恨み骨髄だという。更に、心残りとして「韓国」の2文字をあげていらっしゃるのだ。
(※「週刊新潮」2017年12月14日号が掲載した本記事について、12月14日に宮内庁から抗議がありました。週刊新潮編集部の見解は文末に掲載します)

去る12月1日、9時45分から宮内庁3階の特別会議室で開かれた皇室会議において、平成が「31年4月30日」で終わることが固まった。
「衆院副議長の赤松(広隆)さんが“退位は3月末がいい”と意見具申した以外は事前報道の通り、『4月30日退位、5月1日新天皇即位』という日程に異論は出なかったようです。あくまでも“儀式”ですからね」
と、政治部デスク。
年初に産経が「元日即位」と報じれば、今年10月に朝日が「4月1日即位」と1面トップで書いたように、退位日についてメディアを巻き込む恰好で、官邸と宮内庁の綱引きが浮かび上がっていた。ともあれ、陛下が昨年8月、映像に「おことば」を託されてから宙ぶらりんだった、退位問題に決着がついたわけだ。

もっとも、この1年4カ月のあいだにも、そしてそれ以前にも、天皇陛下と安倍首相との相克は尽きないのである。そして、侍従職関係者はこんなふうに打ち明ける。
「陛下は、“心残りがあるとしたら……”という言葉を口にされています。具体的には、女性宮家を創設できなかったこと、そしてアジアで訪問していない国があること、ですね」

◆「忖度決議案」

まず、女性宮家から触れることにしよう。
「野田政権時代にうまく行きそうだったのに、2012年12月に安倍政権が発足してダメになったという意識をかなりお持ちになってこられました。女性宮家が固まれば、小泉政権下の05年時点の世論調査で80%が“支持する”と答えていた女性天皇の議論も深まっていくかもしれない。陛下は喜怒哀楽の感情を表に出すことを決してされないのですが、それでも安倍さんには御恨み骨髄、という表現がぴったりくるのではないでしょうか。これだけ陛下の思いを蔑ろにした首相は前代未聞だと言えます」(同)
野田前首相が消費増税や衆院定数の削減に傾倒しなければ、“近いうち”と表明した解散を回避して政権交代をもう少し先延ばしできていれば……。いたずら好きの神様は確かにいて、皇室の命運と安倍官邸とは密接不可分だったことがわかる。

そして「皇室典範のあり方」について長らくかかわってきた人物は踏み込んで、
「女性宮家の問題が“困難”と判断された結果、退位へぐっと舵を切っていかれたように感じています。つまり、頓挫したことにがっかりされたのではないでしょうか。それでも陛下は“一矢報い”ようとなさった。それが、『付帯決議案』に現れています」
先の通常国会で、天皇陛下の退位を実現する特例法案が可決。その中に、安定的な皇位継承策として「女性宮家」創設の検討などを盛り込んだ付帯決議案も議決されていることを指す。
この付帯決議を盛り込むように国会で動いたのは野田前首相ですが、そういう流れができないかと、側近を通じて陛下は意思表示されています。それくらい女性宮家への思い入れが強かったのです。次代の皇太子さまには愛子さましかいらっしゃらず、仮に女性宮家の議論を喚起しようとしても当事者となってしまうから適当ではない。したがって、この議論は終了したと陛下はもちろん理解されているわけですが、それでも“最後の抵抗”をされたのでしょう」(同)

そして、“昔からある皇室をそのままの形で続けるべし”と考える保守系の人たちに対して、こんな感想を漏らす。
「男系男子にこだわり続けている彼らは、悠仁さまに皇室の未来のほとんどを賭けるようなスタンスを採っています。しかし、それは現実的には難しい。ならば女性天皇や女性宮家などといった対応策を考えるほかないというのは極めて合理的だと思います」(同)
陛下の思いの根底には、そういった“時代のリアリティ”があったと斟酌するのだった。

◆“首相と話してみるかな”

“時代のリアリティ”については、例えば、秋篠宮さまの誕生日会見にも現れている。記者が「皇位継承のあり方という問題について議論がほとんど進んでいない現実」について伺うと、秋篠宮さまは、
<(略)議論が進んでいない、確かに進んでいないのですけれども、そのこともやはりこれはある意味で政治との関係にもなってくるわけですね(略)>
と回答なさっている。
「普通なら“そうですか”で終わることなのに、そのような答え方をされたというのは非常に意味ありげですね。陛下を含め皇族方のお考えとしても受け止められると思います」(先の皇室典範にかかわる人物)

陛下とは学習院初等科から高等科まで「ご学友」だった榮木和男さんは、
「去年クラス会をやった際に陛下にお会いしましたが、譲位については何もおっしゃらなかったです。200年もなかったことですから、簡単に口に出すわけにもいかないということでしょう」
とし、こう“合理性”を口にする。
「昭和天皇崩御の時は大変でしたよね。あの前後には国の色んなことが事実上ストップしてしまったでしょう。香淳皇后も亡くなられるまでずいぶん臥せっておられた。今回の生前退位に関しては、おふたりを見送られたご経験から、合理的に考えて決断されたのだと思います。ただ、すべてが思い描いた通りになったわけではないでしょう。安倍政権になってから色々なことが進まなくなったという状況があって、陛下が焦りのようなものを感じておられたのは当然そうだと思います。自分たちが言い出さないと、誰も何もしてくれないということがだんだんわかってこられた。それで、異例かもしれませんが、ああいう形の『お気持ち表明』になったんじゃないでしょうか」

他方、安倍首相のブレーンで“保守系の人たち”にあたる八木秀次麗澤大教授は、「女系女性容認」で固まっていた小泉内閣時代の話を披露する。
「安倍さんが官房長官に就任(05年10月)した際に、女性宮家の問題点について私が安倍さんに説明をさせていただいた経緯があります。“首相が決断している以上、政治家としては反対できない”と安倍さんは当初渋るような態度もありましたが、最後には“よくわかった。首相と話してみるかな”と。それから安倍さんは、女性宮家が女系天皇容認に繋がることもよくわかっておられます。だからこそ、“男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえつつ”(17年1月26日衆議院予算委員会)と発言しているわけです」

◆官邸の“気苦労”

なるほど、もともと安倍首相は、女性宮家や女性天皇に否定的だったわけではない。逆に、明治生まれの祖父以降養ってきた「皇統に対する考え方」を平成の時代に花開かせた、ということでも全くない。八木教授の“説明”に従った結果が、現在の安倍首相の姿勢に繋がっているということになる。
続いて、陛下の「おことば」について、八木教授の話を通じ、安倍首相の心のうちを覗いてみよう。
憲法は第4条第1項に、天皇は国政に関する権能を有しないと定めています。つまり、天皇は政治的な言動をしてはならない。また、政府としても、天皇の発言を受けて動いてはいけませんし、国会も天皇の発言を受けて法律を制定するようなことがあってはいけないというのが憲法の趣旨です。また、皇室典範も終身在位制をとっており、天皇が生前退位することを想定していません。しかし、事実としては天皇陛下のご発言があって政府が動き、有識者会議が設置され、さらに国会はそのご発言を受けて特例法を制定しました。しかも、内々に陛下のご意思が政府に伝えられたわけではありませんよね

そして、官邸の重ねている“気苦労”を代弁するのだった。
政府、内閣法制局はいかに憲法に抵触しない形で特例法を成立させるのかに苦慮していました。だから、(先述の特例法の)〈趣旨〉の第1条に“国民は、(中略)この天皇陛下のお気持ちを理解し、これに共感していること”など、特例を認める説明をしているわけです。また今回の皇室会議において、即位の日付が5月1日で決まったことについても、“平成30年まで”という陛下のご意向を尊重し、官邸は元日で進めようとしていました。しかし、陛下が1月7日予定の『昭和天皇三十年式年祭』をご自身で執り行なわれたい旨が伝えられてきた。その結果、今の日付に落ちついたということなのです」(同)

◆「韓国訪問」をご相談

さて、陛下の心残りのもうひとつ、「アジアで訪問していない国」とは、他ならぬ韓国を指すのだという。
「陛下は皇太子時代から現在に至るまで、一度も訪韓されていません。中国へはちょうど四半世紀前に訪問されているのですが……」
と、宮内庁担当記者。先の侍従職関係者も、
「陛下は韓国には一番行きたかったんじゃないでしょうか。それを迎えてくれるような状態だったら良かったんですけど。李王朝に嫁いだ方もいますし、そういう意味で特別な思いがあったでしょう」

とはいえ、12年8月には当時の李明博大統領が「天皇による謝罪要求」をぶちあげている。
ここ1年に限っても、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した日韓合意を反故にした。挙句、11月にトランプ米大統領が訪韓した際には、晩餐会に元慰安婦を出席させ、「独島エビ」が供されたりした。
さすがに真冬のソウルよりも冷え込んだ両国関係にあって訪韓はなかろうというのが衆目の一致するところだが、前出の八木教授は、
「陛下は実際に『韓国訪問』の可能性についてお考えになっていた形跡があります。というのも、陛下よりその件で相談を受けたという方に、ひとり挟む形ですが、実際に聞いているからです。もちろん、ご在位中に訪問されたいという内容でした」
と証言するくらいだから、かなり前向きな姿勢であったと推察されるのだ。

最後に、政府は目下、即位の礼を国事行為として位置づけ、その中に譲位の儀式を入れることにしようか、など議論を進めている。そんな中で、ある官邸関係者はこんな打ち明け話をする。
「最近耳にしたのが、陛下が華やいだ雰囲気で皇居を去りたいお気持ちを持っていらっしゃるということ。具体的には、一般参賀のような形で国民に対してメッセージを発し、そのうえでパレードをしたいと考えておられるようです。その一方で官邸は、粛々と外国の賓客も招かずに静かにやりたいという考えがあって、そこで宮内庁とせめぎ合いをしていると聞いています」

 ***

【抗議に対する週刊新潮編集部の見解】
本記事のテーマとなっている内容につきましては、官邸関係者や宮内庁関係者、そして霞が関関係者などに対して長期綿密に取材を行なってきました。記事はそのなかで得られた情報を基に構成されたものです。摘示した事実はとりわけ機微に触れる内容であり、むろん情報源について明かすことはできませんが、その中身については真実であると確信しています。

(記事終わり)



上記新潮記事は、女性宮家が両陛下の強いご希望であり、その希望を潰した安倍政権にかなりの“恨み”を持っていること、そして政治的権能を有してはいけないはずの陛下の言動によって官邸(政府)が相当苦慮し続けたこと、を改めて国民の目の前に突き付けてくれています。

私は基本的に安倍政権は評価できないと感じていますし、男系男子固執派である八木秀次氏の考え方もまったく評価しておりません。しかし皮肉なことに、天皇の生前退位の一件に関しては、安倍政権や八木氏の捉え方の方が正しいと言わざるを得ない一面があるのです。
天皇は政治的発言を行ってはいけないし、政府もそれを受けて行動してはならない。それなのに平成の天皇陛下は、それを行ってしまった。だから官邸(政府)が頭を悩ませ、苦労を強いられた。この事実は忘れてはならないと思うのです。

よく天皇万歳の保守派などが、「安倍政権は陛下のおっしゃることをすべて聞け!陛下のご希望に添えない政府は非国民!」と、的外れなことを言っています。しかし、彼らは憲法の天皇に関する条文を知らないのだろうか?という疑問しか湧きません。国民が常に天皇のご希望を100%全力で受け入れていたら、もはやこの国は民主国家ではなくなりますし、主権者は国民であるという前提も崩壊してしまいます。

ところで、上記新潮記事は、女性宮家についてちょっと誤解しているのではないか?と思えました。
上記記事は「両陛下が女性宮家を熱望するのは、女性天皇・女系天皇につなげたいためである」と考えているフシがありますが、これは新潮の勘違いと思われます。
何度も指摘するように、両陛下は女性天皇など望まれていませんし、敬宮愛子様が天皇になることにも反対していました。ですから秋篠宮ご夫妻に第三子=悠仁様を作ることをお許しになったのです。
当然、女性宮家案も小泉総理時代の案ではなく、野田総理時代の「一代限りの継承権を持たない、公務要員としての女性宮家」案です。新潮記事は敬宮様が皇太子になる可能性や女帝になる可能性についても触れていますが、両陛下はまずそのようなことは考えていないはずです。両陛下はあくまでも「悠仁天皇を支える補助機能としての女性宮家」しか望んでいないのです。
この辺りに両陛下のお考えと新潮の見方にズレがあると思いました。


しかし安倍政権はあくまでも「そんなこと言っても女性宮家は女性皇族の継承権(女帝・女系)につながりかねない」という危惧を持っていたのでしょう。だから女性宮家案を白紙に戻しました。
そして安倍政権が行ったことと言えば、生前退位法案のドサクサに紛れて、同時に秋篠宮様を皇嗣という奇妙な地位に引き上げてしまったという愚策。
もし両陛下が本当に敬宮様を女帝にしたいために女性宮家を望んでいるのなら、「秋篠宮皇嗣案」など話が違うと思われるはずです。ところが両陛下はむしろこの「秋篠宮皇嗣案」をスンナリ受け入れ、この件については安倍政権に不満を漏らしたことがないのです。むしろ両陛下は「秋篠宮皇嗣案」は、敬宮様の立太子の道を阻止するために歓迎しているように思われます。

八木氏や安倍政権は、陛下の生前退位に関しては納得のいく説明をしていました。
しかしこの「秋篠宮皇嗣案」ですべてが台無しになりました。
結局、「敬宮様を女帝にしたくない」という両陛下の思いと、「女帝女系天皇など許さない、男系男子継承を維持すべし」と考える安倍政権の考えが見事に一致した結果が、この「秋篠宮皇嗣案」だったのです。
実の祖父母である両陛下と、時の政府双方から「貴女は皇位継承者の中に入れてないし、眼中にないから」と言われてしまったも同然の敬宮愛子様のお気持ちを考えると本当においたわしいです。あまりにも一人の皇族に対して失礼ではないのでしょうか。しかも敬宮様は東宮家の唯一の内親王であり、天皇直系のお子様なのにです。

韓国訪問希望に関しては、「絶対に行ってはいけない」の一言に尽きます。
複雑で長期にわたる政治的紛争を抱えている国への訪問は議員や官僚でも慎重になるべきであり、天皇や皇族が安易に行ってよい場所ではありません。
両陛下は韓国に行って、何をしたいのでしょうか?謝罪?土下座?半永久的に賠償金を払い続けるという約束?
いや、そんなこと、絶対に天皇や皇族がしていいはずがありません。
何度も言うように天皇や皇族は政治的責任を一切負わないからです。
無責任に韓国訪問して無責任な行動をとられても、天皇や皇族は一切政治的責任を負うことがありません。
そのツケは結局国民が負うことになってしまうのです。
仮に両陛下が「もし自分たちが行けないなら、新天皇皇后が代わりに韓国に行ってほしい」と言い出したら、それも全力で阻止しなければいけません。何かあった時に責めを負うのは新両陛下になることが目に見えてしまいますが、それはあまりにも理不尽です。もちろん、ほかの皇族にも韓国訪問を望んではいけないことです。
(高円宮ご夫妻は皇族として初めて公式に韓国訪問されていますが、それはあくまでも日韓ワールドカップ関連で、サッカー協会名誉総裁として行かざるをえなかっただけであり謝罪行脚などとは同一視してはいけません)。

生前退位といい秋篠宮皇嗣といい、女性宮家といい、韓国訪問希望といい、両陛下は後々まで禍根を残すような言動を繰り返されてきました。
この一連の言動は、決して許されることではなかったと思いますし、「賢帝」がすることではなかったと断言できます。


最後に、上記新潮記事の終わりの箇所(退位の礼に関する部分)について宮内庁は「陛下はそんなこと思っていない」と反論してきましたが、新潮はあくまでも記事の内容には自信を持っていると再反論しています。
私はどちらかというと、新潮の言い分の方が合っているような気がします。
両陛下のこれまでの言動を見る限りでは、大人しく質素に地味に退位できる方々ではないと思われるからです。
「新天皇陛下の即位の礼を簡素化する」というニュースが出たのに退位の礼を華やかにすることが難しくなったので、仕方なく「そんなことは思っていない」と反論せざるをえなかっただけだと思います。

ちなみに宮内庁の反論は下記HPから見ることができます。
「週刊新潮」(平成29年12月14日号)の記事について
反論している箇所が最後の退位礼に関してだけであり、そのほかのことについては反論を行っていないということで色々察することができますね。

今回の記事で「女性宮家悲願シリーズ」はいったん打ち止めにしますが、現在もまだ小室親子に関する記事が雑誌を賑わせており、眞子様問題が収拾する気配はありませんね…。

秋篠宮ご夫妻「第三子」懐妊直後に出された画期的な記事 1~笠原英彦教授「典範改正議論はやはり必要」

今回は少し予定を変更して、秋篠宮ご夫妻の第三子懐妊後に、笠原英彦教授が書かれた画期的な記事をご紹介したいと思います。

前回の拙ブログで「第三子が男子でも手放しではとても喜べないよ」という複数の意見をご紹介させていただきましたが、それに引き続く形で「第三子=男子の可能性があってもやはり典範改正議論はしなければならない」という笠原教授の主張をご覧いただきたいと思います。今でも通用する、重要な提言がなされています。

中央公論2006年4月号

皇室典範改正はやはり必要だ
紀子さまご懐妊で、対局を見失うな


仮に男子がお生まれになっても、根本の問題は解決しない。皇位継承者を「男系男子」の身とする限り、ここ20年以内に本当の危機が訪れると、私は危惧する

笠原英彦(慶應義塾大学法学部教授)

◆勢いづく「男系男子」論

秋篠宮妃紀子さまの「ご懐妊の兆候」が発表されて以来、皇室典範改正論議の風向きが大きく変わってしまった。「皇室典範に関する有識者会議」(首相の私的諮問機関、以下「有識者会議」)の答申を受けて、通常国会への改正法案提出に意欲を見せていた小泉首相だったが、ご懐妊の報を受け、断念を表明。他方、現行の「男系男子」による皇位継承を支持する改正反対派は、息を吹き返した恰好だ。
しかし、である。紀子さまに男のお子様が誕生し、男子による皇位継承が可能になったとして、それで問題はすべて解決されるのだろうか?仮に女のお子様だったら、そのことを確認してから再び改正に向けた準備を開始するのだろうか・
私は、皇室典範の改正を、そうした短期的、付け焼き刃的な位置づけで論じるべきではないと考える。

今、天皇家は皇統の危機に瀕している。この深刻さを改めて認識すべきである。現皇室は、秋篠宮以降、実に40年にわたり男子に恵まれていない。そして今後も、継続的に皇位継承可能な男子が誕生するという保証はどこにもない。いたずらに時間を空費すれば、早晩、「有資格者」が空席になる可能性がある。
もし、秋にご誕生する紀子さまのお子様が男子であったとしても、残念ながらこの構造的な危機を脱したことにはならない。将来にわたって“綱渡り”の続く状況が、根本的に変わるものではないからである。皇位継承者を「男系男子」のみとする限り、ここ20年以内に本当の危機が訪れると、私は危惧する。
秋篠宮紀子妃にめでたく男子が誕生したとしても、他の宮家を見回せばわかるとおり、実在するのは内親王、女王ら女性皇族ばかりである。時間の経過とともに皇籍離脱制度により、彼女らが民間に嫁いでゆくといずれ宮家は消滅することになる。たとえ直系皇族が残ったとしても、宮家が縮小してゆくと、皇位継承資格者のプールという点で大きな不安材料が残る。

神武天皇から今上天皇まで一二五代の皇統がすべて「男系」で承継されてきたという伝統は、確かに重い。だが、現代社会において、その伝統を守ることは極めて困難であることに、思いを馳せるべきである。例えば、かつてのような側室制度は存在しない。天皇家といえども、少子化という時代環境の埒外に置かれるはずもない。加えて皇室であるがゆえの、ご結婚に際しての困難も、現実問題として存在する。
危機を打開する道はただひとつ。現実に合わない皇室典範を改め、「女性天皇、女系天皇」を認めることである。その意味で、先般の有識者会議の答申は、現実を踏まえた、理にかなったものだったと思う。小泉内閣のもと、その答申に基づく改正案をぜひとも通常国会で議論、可決してもらいたかった。改革のチャンスを逸したことは、残念でならない。

◆とにかく時間がない

有識者会議については、紀子さまご懐妊発表以前から、「十人、十カ月での結論は拙速だ」といった批判が聞かれた。しかし、やがて今日の状況を生むであろう構造的な欠陥が推測できたはずの皇室典範を、半世紀以上も放置してきた政治の責任はどうなるのだろうか。拙速と言われようが、速やかに結論を出さざるをえないところまで、事態は深刻化してしまったのである。
皇室典範改正に批判的な論者からは、「有識者会議のメンバーに、天皇制の専門家がいない」といい批判も出た。だが、その道の専門家ではなく、「国民代表」の有識者に判断を委ねたのは、むしろ評価すべきことだと私は思う。「国民の総意に基づく」(憲法第一条)存在である天皇家の将来を論議するのだから、より国民感情に近いメンタリティを持った人たちによってなされるのが望ましいと考えるからである。

改めて、答申の中身を振り返ってみよう。基本的な視点として示されたのは、①国民の理解と支持が得られる制度であること、②伝統を踏まえたものであること、③制度として安定していること―の三点。③に基づいて、皇位継承順位は男女に限らず「天皇直系の長子(第一子)」を優先、「女性天皇、女系天皇」を認めるとした。
私は継承順位については、「直系の兄弟姉妹間の男子」という選択肢もあると感じる。実際の宮中祭祀などを執り行ううえで、女性には肉体的精神的負担が大きくなる局面も予想されるからである。だがそれは、女性の天皇を否定する理由にはなりえない。「女性、女系」に道を開いた結論は、高く評価していいだろう。
「女性宮家の創設」に触れているのも大変重要だ。現行皇室典範には、「年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意志に基づき、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる」(第11条)という規定がある。これを改めて、「新宮家」を認めない限り、結婚適齢期の女性が次々に皇籍を離脱する事態を生みかねない。「男系天皇」云々以前に、天皇家そのものが規模を縮小させていくことになってしまうからである。
こうした方向での皇室典範の改正は、もはや「妥当」の域を超え「必然」である。皇統の存続を危うくしてまで「男系男子」にこだわる理由が、私には理解できない。

もっとも、今回皇室典範の改正に反対している議員などの中には、旧宮家の皇籍復帰を主張する人々もいる。旧宮家11家は、終戦直後の1947年、GHQの指令のもと皇籍を離れた。彼らの子孫から男子を養子に取り、皇位を継承させようという考え方だ。
しかし、これはあまりにも非現実的である。そもそも旧宮家は、伏見宮の系統に属し、現皇室の系統と分かれてから600年の歳月が流れている。皇籍離脱からでさえ、すでに60年近くが経過した。現皇室を“天皇家ファミリー”と認識する国民が、わざわざ「外部」から養子をいただいてまで「男子天皇」の伝統を墨守しようとすることを、是とはしまい。「国民の総意」の形成とは困難だというのが、私の意見でもある。もしそれでも強行すれば、“国民の皇室離れ”という別の危機を招来することが、想像に難くない。余談かもしれないが、強硬な皇室典範改正反対論を掲げる人たちの言葉の端々に、現憲法下の象徴天皇とは違う、戦前回帰のアナクロニズムのにおいを感じるのは、私だけではないだろう。多くの国民にとって受け入れ難いであろう、そうした考え方が、永田町では一定の影響力を持っている。
改正を掲げた小泉首相に対し、閣僚などからも批判の声が相次いだ。超党派の「日本会議国会議員懇談会」が取り組んだ反対署名には、国会議員の3分の1を超える人々が同意している。「時期尚早」という慎重派が多く含まれているとは推測されるものの、政治家には常に国民の真意はどこにあるのかを心に留めていただきたいと思う。

『毎日新聞』が2月10、11日に行った世論調査では、紀子さまご懐妊発表後であるにもかかわらず、女性天皇には78パーセント、女系天皇についても65パーセントが容認、という結果が出た。国民の側には、すでに「天皇が女性でも構わない」というコンセンサスができあがっていることを示す数字だ。
一方、同じ調査で紀子さま出産前の改正案提出の是非を聞いたところ、これは反対が賛成を上回った。首相の改正案提出断念といった、空気の変化を反映したものだろう。「政治」が別の選択を行い、世論に対してきちんと訴えかけたなら、結果はどうだっただろうか。いずれにせよ、皇室典範改正の千載一遇のチャンスを逃した代償は、あまりにも大きい。「紀子さまのお子様の誕生を待って」などと悠長なことを言っている余裕はない。とにかく、時間がないのである。

結果的に、あのタイミングで「女性、女系天皇」を容認する典範改正が行われ、皇太子殿下の第一子・愛子内親王が皇位継承順位第一位になったとしよう。彼女は将来、天皇として国事行為をこなし、宮中祭祀を執り行うことになるのだが、そのためにも「帝王教育」は欠かすことができない。愛子さまは4歳になられている。帝王学をお学びになるとすれば、その準備に入らねばならない年齢に達しつつあるという現実を直視すべきであろう。「時間がない」と述べる最大の理由がこれだ。
「女性天皇」を前提としたさまざまな環境整備も必要であるし、一朝一夕でできるものではない。「評価に値する」と述べた有識者会議の答申だが、そこで触れられなかった重要なテーマがある。「女性天皇」が即位した場合の「皇婿」の問題である。配偶者をどの範囲からどのように選び、どう処理するのか。これは、結構、悩ましい問題である。私見を述べさせていただけば、その処遇などについては法で定める必要があるのかもしれないが、選定に関しては一切の法的規制を設けるべきではない。婿選びはご本人の意思が最大限尊重される、というのが大原則となろう。
いずれにしても、細部まで詰めるためには難解な問題を一つひとつクリアしていく必要がある。にもかかわらず、“男子待望論”の台頭によって、こうした「『女性天皇』の即位が認められた場合の諸問題」は、さらに後景に追いやられてしまったのである。

◆政治の責任は重大である

かねがね主張してきたことではあるが、私は皇室典範の改正議論が、皇室そのものの改革にもつながるものだと期待しているし、そうあらねばならないと思っている。仮に改正が実現し、めでたく「女性天皇」が認められたとしよう。だが、それで天皇家の差し迫った危機が回避されたと、手放しで喜ぶわけにはいかない。皇婿選び、あるいはお妃選びがすんなりいくとは限らない現実があるからだ。何人かのお妃候補が現れては消えた、皇太子殿下の例を引くまでもあるまい。皇室に入るには、やはりそれなりの勇気と覚悟が必要なのである。
同時に行うべきは、天皇家を「日本国民統合の象徴」(憲法第1条)として、国民が真に親しみを持って接することのできる存在にする、地道な努力である。皇室が、国民に向かってより開かれたものとなり、かつ国民に近い存在になることこそが、安定的な皇位継承の前提条件であることに疑いはない。反対に、「伝統」を重んじるあまり、庶民感覚とずれた対応を繰り返せば、国民との乖離は進むばかりである。
皇室典範改正は、皇室改革の入り口である。だからこそ、急ぐ必要がある。民意でもある「女性天皇、女系天皇」を一日も早く現実のものとするために、大局的な視点を持ち、議論を継続しなければならない。政治の責任は、まことに重大である。
(記事終わり)


非常に鋭く的確な論文であり、大きく頷ける重要な内容を多く語っていますね。

大事なのは専門家の意見よりも、普通の国民の率直な感性。「男系男子」という伝統(?)に固執するあまり対局を見失って国民の皇室離れを招くのは本末転倒である。「女帝・女系支持」という民意を反映させる典範改正が、真の意味での皇室改革の第一歩となる―生前退位や立皇嗣などが問題視されている現在だからこそ、重く響く内容です。

私が色々解説を加えるまでもないのですが、敢えて一つだけ取り上げるとすれば、

>同じ調査で紀子さま出産前の改正案提出の是非を聞いたところ、これは反対が賛成を上回った。首相の改正案提出断念といった、空気の変化を反映したものだろう。「政治」が別の選択を行い、世論に対してきちんと訴えかけたなら、結果はどうだっただろうか

という箇所です。
頭では女帝・女系天皇賛成と考えている国民も、「政府の判断がそうなら、そうした方がいいのかも…」と及び腰になってしまったという事実は、非常に深刻だと感じました。「皇族のお子さま懐妊というおめでたいことがある中で、無理やり改正案を通してもねえ…」という遠慮をした国民も少なくなかったのでしょう。
これはほかの皇室問題にも関係することであり、「政府がそう決めたのなら、そうしていい」という国民の判断が、時の政府や一部の皇族によっていいように利用されてしまう危険性があると感じます。
現に今上陛下の生前退位も「国民の総意」ということをうまく利用されてしまいましたし、退位の礼や立皇嗣の礼に関しても同じように「政府がそう決めたなら」とか「国民の総意だから」という一言でいいようにされてしまう危険性をはらんでいます。


笠原教授が指摘しているように、本当の「国民の総意」とはそういうものではないのです。
だからたとえ小さな声でも、「おかしいものはおかしい」と言う意見をたくさん集めることが重要になってくるのではないかと考えました。

次回は、上記笠原教授の論文とほぼ同時期に出た「男系継承など幻にすぎない」という記事をご紹介したいと思います。

あまりにも白々しい「秋篠宮ご夫妻第3子」をめぐる茶番劇~「手放しで喜べない」と言われてしまった「第三子」

今回は久しぶりに、秋篠宮ご夫妻の間にできた「第三子=悠仁様」の記事についてご紹介させていただきたいと思います。
2006年9月6日の悠仁様のお誕生日直前に出された雑誌記事ですが、現在でも十分通用する、的確な指摘がなされている内容となっています。「たとえ第三子が男子であっても手放しでは喜べない」というものです。


サンデー毎日2006年9月10日

紀子さま41年ぶり男子皇族誕生でも
「手放しで喜べないこれだけの理由」


日本中が見守る秋篠宮妃紀子さま(39)の第3子出産が目前に迫ってきた。今回はとりわけ、その「性別」が国民注視の的になっている。皇室典範の改正論議の行方もその一点にかかっている。男子であれば、実に「41年ぶりの慶事」となるが、手放しでは喜べない事情がある。

もちろん、ご本人が話されたわけではないし、医師が認めたわけでもない。
しかし巷では「紀子さまの第3子は“男の子”」が、既定路線のように語られているという。自民党のある中堅議員は、
「誰が(男の子と)言い出したのか分かりませんが、『皇室典範改正も、これで消えた』といった声が永田町でも広がっています」
とホッとした表情で話し、また、皇室ジャーナリストの河原敏明氏も、
「希望的観測も、中には含まれますが、さまざまな要素を重ね合わせると、男の子であることは、ほぼ確定でしょう
と言うのだ。
そうだとすれば、昨年、侃々諤々の議論が紛糾し、2月のご懐妊発表で“ペンディング”になった、あの「世襲を安定させるためには女系もやむをえない」という結論は、どこへいってしまうのか。昨年11月、小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」は、「女性天皇」や「女系天皇」を認め、皇位継承順位は「第1子優先」とする最終報告書をまとめているのだ。
横田耕一・流通経済大教授(憲法学)は、皇室典範改正は「振り出しに戻った」とみる。
「男の子ならば、皇位継承者が誕生したわけですから、皇室典範改正の議論は必ずしも急ぐ必要はない。女の子だったとしても、様子見ということになるのではないでしょうか」
さらに横田氏は続ける。
「そもそも改正議論は、雅子さんにも、紀子さんにも、もう今後、子どもは生まれないという前提で進んできたのですから、その前提が崩れた以上、そばらくは(改正の)議論は行われないでしょう。それに、選挙も控えた次期政権がモメること必至の改正にこだわるかどうか」

一方、共同通信の元皇室担当記者で、静岡福祉大の高橋紘教授(現代史)は、「終止符は打たれていない」と言う。
「男子が生まれた場合でも、皇室典範改正が急務であることに何ら変わりはない。男系男子だけによる継承はやがて行き詰ります」と話すのだ。

高橋氏をはじめとする「女性・女系天皇を認め、直系の第1子優先とする」派の意見をかみくだくと、おおよそ次のようなことになる。
生まれてくる男子が20~30年後に適齢期になった際、結婚問題が浮上する。意中の相手と運良く結ばれることになったとしても、皇太子妃となった女性は、雅子さまらが経験したと同じく、皇位継承者を産むことを強く期待される。女の子を授かった場合には弟を望まれ、男の子が生まれたとしても、さらに「もう一人」を望まれ、その息子もまた同じ“強い期待”を皇太子妃とともに背負うことに。

つまり、男系だけに頼る今のままの制度では、永遠に皇位継承は「不安定で、綱渡りである」ということなのだ。
「これまで男系天皇による世襲を続けることができたのは、側室制度があったからです。大正天皇も明治天皇もそうであったように、実際、125代の歴代天皇の約半数が側室から生まれています。しかし、いまの時代に側室を復活させることなどできません」(高橋氏)


◆「秋篠宮家の立場もあいまいに」

京都産業大教授(日本法制文化史)で『皇位継承のあり方』(PHP新書)の著者、所功氏も「改正は早ければ早いほうがいい」と言う。所氏自身は、出産・育児などの負担を考えると、女子よりも男子による継承が望ましいという立場だが、それでも、
「男系男子に限る従来の制度は、側室制度を認めていたから何とか成立しえたことであって、それを否定した戦後の一夫一婦制の下ではきわめて難しい。だから、制度的には男系女子にも、女系の男女子にも『間口』を広げておく皇室典範改正が必要」
と説明する。

男子誕生でも手放しで喜べない理由には次のようなこともある。
『天皇家の財布』(新潮新書)の著書がある成城大学専任講師の森暢平氏はこう話す。
「今の制度のままで、男子の新親王が誕生すると、愛子内親王と新親王の地位が不安定になるうえに、皇太子一家と秋篠宮家との“地位変動”が起こりえます」
どういうことなのか。
「皇室典範の改正議論に決着をつけないと、皇太子のところの愛子内親王に継承させるのか、秋篠宮のところの新親王に継がせるのか(※綴じ目で一行不鮮明)不安定な状況の中で成長しなければなりません。さらに筆頭宮家である秋篠宮も、“事実上の皇太子”として公務などが増えるかもしれません」(森氏)
そうした場合、いったい何が問題になってくるかというと、現在ある天皇家と宮家の「格差」だという。
森氏によると、天皇家の生活費である「内廷費」が年間3億2400万円なのに対し、秋篠宮家が受け取る「皇族費」は、新たに加わる新親王の分を加算しても5490万円にすぎない。
「スタッフの人数も、宮家は東宮御所の数分の一程度であるように、皇位継承1位と2位でありながら、予算や待遇などがまるで違うのです。今のまま決着をつけずに先送りをしてしまうことによって、秋篠宮家という立場も非常にあいまいになってしまうのです」

常に、お世継ぎのプレッシャー(※綴じ目で一行不鮮明)雅子さまにとっては、紀子さまの第3子誕生、とりわけ男子であれば、その喜びもひとしおであろうと想像する。
しかし、皇室ジャーナリストの松崎敏弥氏は、これもまた、手放しの喜びではないのではないか、とみる。
「たとえ紀子さまに男の子がお生まれになったとしても、雅子さまに第2子が授かるにこしたことはありません。現に、雅子さまご自身も、もう一人、お子さまを願っているという話を雅子さまと近い関係者から聞いています
つまり、今の制度が続くかぎり、第3子の誕生で問題が解決するはずはなく、「もう一人」という声は、半永久的に繰り返されるというわけだ。

前出の河原氏も言う。
「男のお子さまが生まれると、『あと数十年は大丈夫』ということで皇室典範改正も先送りされるかもしれませんが、病気や事故など、いつ何時、何が起きるか分かりません。そうした際、改正に時間がかかることでは困ります。時代の要請に応じてさまざまな資料を集め、改正には早く着手しなければならないでしょう
男子ご誕生でも難題山積に見える皇位継承だが、仮に皇室典範改正が実現し、「女性天皇」が認められたとしても、同じく手放しで喜ぶわけにはいかないのだという。婿選び、あるいはお妃選びがすんなりいくとは限らないからだ。

◆「性別だけでない皇位継承議論を」

そもそも、なぜ皇室典範改正が必要なのか。前出の所氏は「そう難しく考えることではない」と言う。
「皇室は特別な身分・地位ですが、それを担っているのは生身の方々ですから、ストレスもあれば、少子高齢化の影響だって受ける。そういう皇族への思いやりをもって、議論すべきことなのです」
男の子か女の子かという議論が熱を帯びる一方で、抜け落ちていることがあると前出・横田氏は指摘する。
「男系、女系の議論にのみスポットがあたっていますが、何のために皇位を継承するのか、天皇制はどうあるべきか、そもそも、天皇制に固執する必要があるのか、という問題を、本来考えるべきなのです。そういったことが、今この時代に深く議論されることが必要です

事実上、皇室典範改正案には「待った」がかかっているが、紀子さまのご懐妊で消えてしまったわけではない。生まれてくるお子さまが男子であるとも決まっていない。
「今後の議論は、昨年のような有識者会議ではなく、皇室典範に定められている『皇室会議』で皇族と三権の代表のメンバー(10人)が、皇位継承をはじめ、さまざまなことを実質的に検討するべきです」
と前出・所氏は皇室会議の機能充実を説く。
一日千秋の思いで見守るわれわれも、皇位継承の意味を、あらためて考える機会にしたい。

本誌・藤後野里子

(記事終わり)



今目を通しても、「なるほどその通り」と思える内容だと思います。
悠仁様ご誕生直前に、このような前向きな議論を求める記事が出ているとは知りませんでした。当時のイメージ的に「男子が生まれればこれで皇室は安泰!しばらくは典範改正議論も不要になるだろう!」という内容の記事ばかり出ていると思いこんでいたもので…。

上記サンデー記事は複数の人々の意見を載せています。
「これでしばらくは典範改正しなくていい」と言っている横田耕一氏は憲法を専門とする学者ですが、「雅子さん、紀子さん」呼ばわりしている点を見ても、この人には元々皇室(特に女性皇族)に対する敬意がないのでは?という印象があります。記事の最後の方でも「天皇制が本当に必要かどうか(固執する必要があるかどうか)ということまで含めて議論すべき」とも言っていますが、この人は今上陛下の生前退位や公務の定義に関しても冷徹な目で論じていたことがあるようですので、天皇制全体に対して割と冷静な視点を持っていると言えるかもしれません。

一方、高橋紘氏、松崎敏弥氏、河原敏明氏は、上記サンデー記事中に限って言えば、比較的すんなりと理解しうるまともな発言をしていると感じます。

所功氏は「女子よりも男子による継承が望ましいという立場」という箇所はいただけないですが、「典範改正は早ければ早いほどよい」というコメントからも当時は敬宮様の存在を意識していたと見ることができますし、「側室制度がないと男系男子継承を維持するのは困難、男系女子にも女系にも間口を広げた方がよい」という部分は頷けます。「皇族への思いやりを持つべき」という箇所もその通りだと思います。
しかし、この所功氏、今ではすっかり秋篠宮家と両陛下の“代弁者”に成り下がってしまい、あの悪名高い「立皇嗣礼」について最初にメディアで言及したのもこの人だったと記憶しています。「皇族への思いやり」と言いつつ、東宮ご一家には何も配慮がないというのが疑問ですね。

今は亡き松崎氏も、生前は秋篠宮家・両陛下寄りの人だと感じていましたが、2006年当時はそこまで偏りのない意見を述べていたんですね。これも意外に感じました。

一方、森暢平氏はちょっとズレているというか、「秋篠宮家の待遇が今は良くない(東宮家と格差がある)」とか「秋篠宮が“事実上”の皇太子になる可能性がある」など、ちょっと首をひねりたくなることを言っています(というかこの意見、今では山下晋司氏がしょっちゅう口にしていることと同じ内容ですね…)。
しかしこの意見も「このままでは敬宮愛子様は東宮家のお子なのに秋篠宮家よりも立場が下になってしまう可能性がある」ということを示唆していると見ることもできます。そういう“ねじれ現象”が生じることになるがいいのか?という問題提起です。

河原氏も「病気や事故など色々なことを想定すべき」と問題提起していますが、まさに三笠宮家にその悲劇が起きてしまったと言えます。当主の三笠宮殿下よりも、三人の親王たちが先に薨去されることになってしまいました。このような現実を目の当たりにしながら、なぜ男系男子固執派が「男子さえ生まれれば安泰」と能天気に思えるのか不思議で仕方ありません。

ところで、松崎敏弥氏が上記記事中で
「雅子さまに第2子が授かるにこしたことはありません。現に、雅子さまご自身も、もう一人、お子さまを願っているという話を雅子さまと近い関係者から聞いています」
と述べている箇所ですが、私はここで少し恐ろしいことを考えてしまいました。

2006年当時、秋篠宮ご夫妻の間に第三子=男児(悠仁様)が誕生した事実を受けて、「これで東宮ご夫妻は男子生め生めプレッシャーから解放されるのではないか」「男子を生めないという理不尽な批判を、雅子様が受けることもなくなるのではないか」という見方をしていた国民も少なからずいたと思います。私も近い身内がそのようなことを申しておりました(私自身は「雅子様がお可哀相だ」という思いでおり、そこまで頭が回りませんでした)。

ところが現実は、雅子様に対するバッシングが止むどころか、ますます苛烈なものになっていきました。雅子様のみならず、敬宮様や皇太子殿下まで長引く異様なバッシングに晒されてきました。

なぜ、秋篠宮ご夫妻に男子が生まれた後も、東宮ご一家に対するバッシングはなくならなかったのか?
その理由は、上記松崎氏のコメントにヒントがあるように思えます。

要するに「東宮ご夫妻の間に第二子=男子ができたら困るので、バッシングでストレスを与えて第二子など望めない環境にしてやろう」という悪意ある意図が隠されていたのではないでしょうか。

私は、東宮ご夫妻の間に生まれる「お世継ぎ」については、あるひとつの仮説を立てて考えています。
詳細はここでは書きません(書かせていただくとしたらページを改めて別の機会に…)が、その仮説を前提とすると、東宮ご一家に向けられた様々な“悪意”がより深く見えてくるような気がしました。
もちろん、東宮ご一家には全く非がなく、悪いのはそういう暴走する悪意を向ける一味であることは言うまでもありません。

東宮ご夫妻の間に第二子としての男子がお生まれになる可能性はまだ消えていなかったのに、それをどうしても消したかった方々がいたのは否定できないと思います。
この大いなる“闇”が、現在も続いている生前退位問題や秋篠宮皇嗣問題にもつながっていくのだと感じています。


今回の記事で、「第三子出産前」の記事はいったん打ち止めになりますが、第三子誕生「後」も、興味深い記事がたくさん出ていました。
女性宮家悲願記事と併せて、第三子=悠仁様誕生後の雑誌記事も順にご紹介していきたいと思います。

女性宮家は両陛下と秋篠宮家の“悲願”4~両陛下、女性宮家に関する政治判断に首を突っ込まれる

いまだに小室さん親子をバッシングする雑誌記事が後を絶ちませんが、いくら小室さん親子にも非があるとは言え、あまりにも横並びすぎる雑誌報道のあり方に一種の“怖さ”を感じてしまいます。皇族(秋篠宮家)を守るために民間人が一方的に犠牲になっている状況に見え、行き過ぎではないでしょうか。特に美智子様や紀子妃が、結婚前からマスコミと懇意にして報道のあり方を左右しうるお立場にいるだけに、小室さん親子に関する偏った報道は美智子様と紀子妃の差し金か?と思いたくなります。
眞子様と小室さんはお互い同じ年齢の、成人した者同士の恋愛でした。5年も6年も交際し、その間プロポーズまで行われているのに、一体この間秋篠宮家は何をしてきたのか疑問です。しかも眞子様は小室さんの前にY氏との騒動があったのに、懲りていないのでしょうか?
自分たちの不作為を棚に上げて、今になって「我々は一方的に小室親子に騙された!」と大騒ぎしたところで、同情できないのです。

さて、今回も眞子様の女性宮家創設希望に関連した記事をご紹介したいと思います。女性セブン2014年6月19日号です。
今回の“主役”は両陛下、特に美智子皇后陛下となっております。

皇后美智子さま 首相が女性宮家創設を白紙に戻したことを憂慮

「理想の家族像につきましては、私は元気な、かつ明るく楽しい家族であってほしいと願っております」
5月27日、出雲大社禰宜(ねぎ)・祭務部長を務める千家国麿(せんげくにまろ)さん(40才)とのご婚約を発表して会見に臨まれた高円宮家の次女・典子さま(25才)は、こうお気持ちを述べられた。
この日、典子さまは母・久子さま(60才)とともに、天皇皇后両陛下にご挨拶された。両陛下は「このたびは、ご婚約おめでとう」と心から祝福されたという。
皇室においての慶事は、2005年の黒田清子さん(45才)のご結婚以来、およそ9年ぶりということもあり、祝賀ムードが広がっているが、両陛下はお喜びの半面、“将来の皇室”について、憂いも抱かれていらっしゃるという。実際、冒頭の会見で典子さまも、
「両陛下からとても温かいお言葉を賜りましたけれども、両陛下のお気持ちを私の口から公表するということは、失礼に当たると思いますので、これは私の胸の内に大切にしまっておかせていただきます」
と含みのある発言をされた。

2008年12月、当時の羽毛田信吾宮内庁長官(72才)は、天皇陛下の健康状態が悪化していると発表。その要因について、こう明かした。

「皇統の問題からくるご心労」

両陛下にとって皇統問題、さらに皇族の減少問題は、長年にわたるお悩みごとであった。

女性皇族が皇籍を離れれば、皇族の数が少数となり、皇室全体の活動に支障が出ると、“将来の皇室”を案じられていた両陛下だが、「女性宮家創設」の議論が高まると、側近に安堵の表情を見せられたという。
美智子さまも親しい知人に“いろいろありましたけど、たくさんのかたがたの努力のお陰があって、少しずつ動き始めているようです。これで、私たちの気持ちも、少し楽になりました”と胸の内を吐露されたそうです。両陛下にとって女性宮家創設は、将来の皇室を考える上で大きな意味をもつものとお考えだったに違いありません」(宮内庁関係者)
有識者へのヒアリングを経て2012年10月、政府は「皇位継承権には踏み込まず、愛子さま、眞子さま、佳子さまの内親王に限定した一代限りの女性宮家創設を検討する」という皇室典範改正へ向けた論点整理を発表した。

しかしその後、両陛下に衝撃を与える出来事が…。

《皇位継承は男系男子という私の方針は変わらない。野田政権でやったことは白紙にする》

2012年12月、2度目の総理就任を果たしたばかりの安倍首相が新聞のインタビューでこんな発言をする。
1年2か月にわたり、野田政権が取り組んだ女性宮家創設に「NO」を突きつけたのだ。
「女性宮家を認めてしまえば将来、女系天皇が誕生する可能性も高い」というのが白紙に戻した理由だった。
そして両陛下が心を痛められている“皇族の減少”への対策については、
《この状況の中で戦後、皇籍離脱した十一宮の中から、適当と思われる方に皇籍に復帰していただくことも検討してもいいと思います》
《すでに国民に広く親しまれている三笠宮家や高円宮家に、旧宮家から男系男子の養子を受け入れ、宮家を継承していく方法もある》
と、どこか現実味を帯びない内容に終始するのみで、両陛下のお気持ちはないがしろにされたままだった。

それから1年半の歳月が経ったが、いまだ安倍政権が皇室典範改正に着手する動きは見られない。そんななか、発表された典子さまのご婚約。
「もちろん典子さまは女王で内親王ではありませんから、野田政権が2012年10月に示した女性宮家の対象とはなりませんが、美智子さまとしては、典子さまが皇室を離れるお姿を間近でご覧になることで、将来の皇室への憂慮をさらに深められたと思います。これからひとり、またひとりとご結婚で皇室を離れていかれるわけですから」(宮内庁関係者)

皇室ジャーナリスト・神田秀一氏もこう警鐘を鳴らす。
「これから10年間に、次々とご結婚される女性皇族が出てくると思います。愛子さま、眞子さま、佳子さまも皇室典範の改正が行われなければ、みなさま、典子さまと同じように皇室を出られるわけですから。本当に皇居に悠仁さまがひとりぼっちになってしまうという可能性があるわけです。だから一刻も早く、皇室典範改正の議論を再燃させなくてはなりません」
(記事終わり)



私は一読して、両陛下は相変わらず虫の良いことばかり仰ってるなあという感想しかありませんでした。
繰り返しになりますが、2006年に小泉政権の下で典範改正がきちんと実現していたら、敬宮様が東宮・天皇となり、それぞれの内親王や女王方も宮家を継いだり女性宮家を創設したりして、安定した皇位継承と皇族の人数維持の双方を問題なく実現できていたのですよ。
それなのに「敬宮が天皇になるのは反対、やはり男系男子継承でいかないと!」という余計な判断を勝手に下して、秋篠宮ご夫妻に第三子=悠仁様作成をさせて典範改正を潰したのは、ほかでもない、両陛下と秋篠宮ご夫妻なんですよ!
こんなことをしたら将来女性皇族がみな降嫁してしまい、悠仁様お一人になってしまうことなんて容易に予想できたでしょう。
ご自分たちで小泉案をぶっ潰しておきながら、今になって「悠仁が一人になってしまう!皇族の人数が減ってしまう!何とかして内親王たちに女性宮家を作って皇室に残してもらうようにしなければ!」とオロオロするなんて、あまりにも頭が悪く虫の良い言動だと思いませんか。


それに、秋篠宮家や両陛下がお考えになっている「女性宮家」は、小泉案とはまったく異なるものです。
以前もご説明いたしましたが、小泉案は敬宮様を皇太子・天皇にすることを大前提とし、ほかの女性皇族は内親王・女王双方に宮家創設を認め、彼女たちもまた皇位継承に関わり、配偶者も皇族にするという画期的な考え方でした。こうすれば、安定的な皇位継承と、皇族人数の維持、それによる長期にわたる皇室の繁栄が実現しうるはずだったのです。

ところが両陛下と秋篠宮家、そしてその意向を受けた野田元総理が考えていたのは、皇位継承はあくまでも男系男子(悠仁様までは確定)で行き、女性皇族はただの公務活動要員であって皇位継承には関わらない「一代限り」のもの、そして女性宮家を持てるのは内親王だけであって女王たちは無関係、という、非常に手前勝手な内容でした。
上記セブン記事も、「皇族が減ってしまうことは憂慮すべき問題だが、典子元女王は宮家創設とは無関係」と言い切っています。こんな勝手な話があるでしょうか。
要するに両陛下と秋篠宮家は「皇位継承は男系男子にしか認めず、女性皇族(内親王限定)はただの皇族人数維持と公務要員として皇室に残れ、ただし女王は民間に嫁に行ってくれてOK」という、「女性皇族は男の天皇を支えるか、民間に降りて生きていけ」といいたげな、非常に男尊女卑的な考えをお持ちなのです。

上記女性宮家案で得をするのは、秋篠宮家だけですね。今一度ご説明すると、

●秋篠宮以外の宮家の女王方は独身でい続けない限り皇室には残れない。よって三笠宮系統は断絶する運命になる。
●敬宮様は東宮家の一人子でいらっしゃるのに、傍系宮家の男子に皇位継承の可能性を奪われてしまう。それだけでなく、秋篠宮家に皇統が移ってしまったら、眞子様佳子様よりも地位を下にされるおそれが強い(それが不満なら民間に降りろ、ということにつながる)。
●一方で秋篠宮家は悠仁様が天皇になり、姉の眞子様佳子様は女性宮家当主となって皇室に残り、「弟を支える」という大義名分の元、いつまでも国民の血税で生活できることになる。
●そして悠仁様にお子ができなかった場合、下手すればなし崩し的に眞子様佳子様のお子に皇位を…ということにつながってしまう。

秋篠宮家だけしか得しないことが、これでよくおわかりになるでしょう。

こんな女性宮家案が、国民に受け入れられると思いますか?
男系男子維持を貫くわけでもない、かといって女性皇族に継承権を認めるわけでもない、その上更に皇族減少を嘆きながら、内親王は残すけど女王はいらない、というあまりの一貫性の無さ、これが何とも腹立たしいのです。

そもそも男系男子固執派(安倍総理など含む)は、女性宮家創設自体に反対です。なぜならたとえ公務要員という名目で皇室に女性皇族を残しても、後からなし崩し的に女性皇族にも皇位継承権を!という流れが起きかねないからです。
そしてもちろん、敬宮様の立太子と天皇即位を望む我々のような国民も、「敬宮様をただの公務要員とし秋篠宮家よりも下の地位に貶めるような女性宮家案」には反対です。小泉案なら賛成できても、(両陛下と秋篠宮家の意向を受けた)野田案など、到底認められません。

セブン記事中の女性宮家案(野田案)に賛成するのは、秋篠宮家と、秋篠宮家だけを依怙贔屓する両陛下くらいしかいません。野田元総理は「自分は両陛下に信頼されている、頼られている!」という勘違いからかあまり深く考えずにホイホイ両陛下の意向に従っていますが、傍から見るとなんと頭の悪い人なんだろう…としか思いませんね。

そもそも天皇や皇族ともあろう方が、ご自分たちの希望をごり押しするために、希望を叶えてくれそうな総理や議員に政治的判断を頼み込むとは、いかがなものでしょうか。
政治的権能や責任を負わない天皇や皇族が議員や時の政府と結び付くことは許されないはずですし、憲法にも違反します。
これは生前退位問題や秋篠宮の立皇嗣問題でも同様のことが言えます。


今、眞子様の結婚問題と合わせて、「早く女性宮家議論をしろ!」と言っている人たちは、「小泉案」と「野田案」のどちらを想定してそう言っているのか、是非はっきりした上で主張してもらいたいものです。
場合によっては騒動ばかり起こしている秋篠宮家だけ利することになり、東宮家の敬宮様を皇室内で「飼い殺し」にすることにもなりかねませんよ?そうしたら誰が責任とってくれるのですか?

結局、野田案のような女性宮家案が両陛下と秋篠宮家から出てくる理由はただ一つ、
「敬宮様をどうしても天皇にしたくない」これに尽きるのです。

皇太子殿下のお誕生日に改めて考える、生前退位と立皇嗣問題~秋篠宮様のリーク関与

皇太子殿下、お誕生日おめでとうございます!お誕生日会見やご一家との映像・お写真を通じて、次代の新天皇陛下の素晴らしさを、若い世代をはじめ多くの人々に改めて知ってもらいたいと思いました。

お誕生日会見でも陛下の生前退位の件や二重権威の件などについて記者から質問が出たようですが、殿下はお言葉を選びながら政治的なことには言及しないよう、賢明な回答をされていました。陛下とのお話し合いの場に秋篠宮様も参加されていたという点にも触れていらっしゃいましたが、やはりただの外廷皇族にすぎない一宮家当主が、当たり前のような顔で陛下と皇太子殿下の会合に参加していることの違和感はぬぐえません。

皇太子殿下は国民に対する御礼のお言葉を何度も仰ってくださり、東宮ご一家と国民との間にある「本物の信頼関係」というものを改めて感じることができ、嬉しいです。そして常に両陛下をお手本とし、感謝を述べられる会見…。「殿下、そんなに両陛下にお気を遣われなくてもよろしいのですよ!」と仰りたいところですが、後々のことを考えると、あそこまで両陛下に言及しなければならない状況なんだろうか…と、心配になりました。

一方、秋篠宮様は過去の会見で「両陛下は好きなことを存分にやらせてくれた、ダメということは言われなかった、そこは有難いと思っている」という趣旨のことをお話したことがあります。ここだけで、秋篠宮様が今まで自由気ままに生き、好きなことばかりでき、自分を律して生きるのとは程遠い生活をされていたことがよく分かります。両陛下がかなり甘やかしたのでしょう。そんな方が、皇太子とほぼ同待遇を受けることになる理不尽さ。皇太子殿下の我慢の連続だった人生は一体なんだったのかと悲しくなりますね。
そして私は、秋篠宮様や紀子妃が国民に対して「感謝」した場面を見たり聞いたりしたことがありません。また、国民の方が秋篠宮ご一家を応援しているという具体的な話も聞いたことがありません。この一点においても、秋篠宮家と国民の間には隔たりがあり、信頼関係も最初からないのだろうと感じるのです。

さて、今回は改めて、陛下の生前退位によって一番“得”をする結果となった秋篠宮様の動きについて、過去記事に触れたいと思います。
陛下の生前退位報道については「秋篠宮サイドからのリークがあった」と言われていますが、その内容について述べられた記事が見つかりました。週刊新潮 2016年10月13日号です。

ワイド特集 男の顔は履歴書 女の顔は請求書
NHKの「生前退位」スクープ 手引きの宮内庁幹部を安倍官邸が更迭


〈不幸な時代の重荷は我々が負わねばならぬ〉とは、「リア王」終幕でのセリフである。天皇陛下が「生前退位」のご意向をお持ちだとNHKがスクープしたのは7月。が、その裏で繰り広げられていた暗闘によって、一人の宮内庁幹部が更迭される破目になったのだ。

10月1日付の宮内庁人事で、宮家のお世話をする責任者である西ヶ廣渉・宮務主管(66)が退任した。宮内庁担当記者が言う。
「我々に内容が知らされたのは9月29日でしたが、記者会では“やはりあの一件か……”と、憶測を呼んでいました」
外務省出身の西ヶ廣氏は、リビア大使やルクセンブルク大使を経て、2014年4月から現職にあった。
「内閣府に任命権のある特別職であり、定年はありません。前任者も退任の目安となっている70歳まで10年務めてきました。それが、わずか2年半での交代ですから、異例と言わざるを得ません」(同)

加えて、前述した“一件”が大きかったというのは、さる政府関係者である。
「NHKがあのニュースを最初に報じた7月13日の直後から、官邸では、誰がどうスクープを仕掛けて記者に伝えたのかという“犯人探し”が始まりました」
その早い段階で、西ヶ廣氏の名が浮上したという。
陛下のお気持ちを受け止められた秋篠宮殿下の意を受け、宮務主管がNHKの記者を殿下に引き合わせる役割を担ったと分かりました。殿下を通じて“お気持ち”を内々に聞かされた記者は、ここからスクープに向け準備を始めたのです」(同)
情報源としては、これ以上のお墨付きはあるまい。

◆度々さや当てを

一方の官邸は、
「かねてより陛下がそうした“ご意向”をお持ちだと知りながら、8月8日にお言葉が発せられるまで、まったく重い腰を上げようとはしなかった。ご意向に添って動き出せば、『陛下の政治的行為』を容認したとも受け取られかねなかったからですが、そんな中でのスクープによって、政権は大変な難題を突き付けられてしまいました」(同)
官邸からすれば、腹立たしいことこの上なく、
とはいえ、陛下や皇族方にこうした憤懣をぶつけられるはずもない。かくなる上は、スクープを手引きした者に詰め腹を切らせよう、となったのです」(同)

安倍政権と宮内庁とは、これまでも度々さや当てを繰り返してきた。官邸から煙たがられていた風岡長官が70歳の誕生日を迎えた途端、退任に追い込まれたことは10月6日号の本誌(「週刊新潮」)でも報じた通りだが、
「宮内庁は今後一層、政権がグリップしやすい布陣で固められることになるでしょう」(同)
そうした“流れ”の中でパージされていった格好の西ヶ廣氏に尋ねると、
「一連の動きには、私は一切関与していません」
あくまで否定しつつ、自身の退任については、
「変革の時期を迎え、新たな体制によってこれを乗り切っていくことになったためだと理解しています」

国民統合の象徴である陛下が切なる思いを抱かれながらも、周囲の不作為でことが進まず、見かねて「お言葉」に至ったのだとすれば、望ましき世とは言い難い。去りゆく幹部の胸中にも、あるいは冒頭のフレーズが去来したかもしれない。
(記事ここまで)



はい、上記記事は、「陛下の生前退位リークには秋篠宮様が関わっている」と明確に述べています。皇室に関するすべてのNHK速報のウラには秋篠宮家が潜んでいる、という事実が隠しようがないほど目の前に横たわっています。

「秋篠宮様の立皇嗣礼を2020年に国事行為として執り行う」ことが決定されたというニュースが報じられたばかりですが、眞子様のグダグダ・ドタバタ婚約騒動がまだ解決されずに国民からの冷たい視線が続いている状況にも関わらず、そのような中で国民の十分な議論が行われないまま、秋篠宮様の未来の地位だけサッサと勝手に決められてしまったという重大な瑕疵。本当に、なぜここまで強行突破するのか、なぜ国民の意見を聞こうとしないのか。言うまでもないですが、やはり敬宮愛子様のご存在が脅威になる前に(成年を迎えられて公務で国民の前に出られる機会が多くならないうちに)、秋篠宮様が次の次の皇位継承者です!というアピールを無理やりしなければならないという危機感が向こうにもあるのでしょう。しかし、そんなこと国民が納得するはずがないのです。

陛下の生前退位によって結局何が決まったか。それは、

●秋篠宮様を皇嗣待遇にして立皇嗣礼まで行い、国内外にその地位を広める
●秋篠宮様に支給される皇族費が今の3倍に増やされる
●しかし皇太子殿下のなさってきた公務をすべて引き継げるかどうか分からないという始末
●新たに設けられる皇嗣職によって秋篠宮家に仕える職員が大幅に増える
●皇嗣職が置かれている間は、東宮職は置くことができなくなる
●皇太子と同待遇になるので、皇籍離脱もできなくなる(仮に不祥事を起こしても皇室を追い出されることがない)

という、実に「秋篠宮だけ得をするプラン」だったのです。

そしてこの件については今上陛下も“グル”だということです。
「自分が生前退位すれば秋篠宮の将来の地位が安定したものとなる、そして敬宮のことを皇位継承者から排除できる」
そうお考えになった陛下と、自分だけメリットを享受できる秋篠宮様がタッグを組んで、陛下の“お気持ち”を西ヶ廣宮務主管を通じてNHKの橋口和人記者にリークさせた。そしてそれを受けて橋口記者=NHKが速報を流した。

もう、この事実は動かしようがないのではありませんか?

皇族無謬派・皇族性善説に立つ人は、これでもまだ「NHKが一方的に情報を流した!非国民!」とでも言うのでしょうか。

結局、天皇や皇族を“左遷・更迭”することなど不可能なので、西ヶ廣宮務主管一人が犠牲になったということです。
西ヶ廣氏が現在どこで何をしているか存じませんが、宮内庁を辞めさせられる代わりに、それに代わる十分な立場や地位を保証されたのでは?という気がしてなりません。

なお西ヶ廣氏のWikipediaにも次のように書かれています。

>2014年4月から宮内庁宮務主管を務め、2016年には秋篠宮文仁親王の意向を受け、「NHKによる天皇陛下『生前退位』の意向のスクープ」(日本新聞協会賞受賞)のため、NHK記者を同親王と面会させたとされる。同年10月宮務主管を退任した。

陛下と秋篠宮様がタッグを組んで実現させた、ご自分たちだけ得をするプランの生前退位騒動が「日本新聞協会賞受賞」ですよ。
もう言葉がありませんね。

女性宮家は両陛下と秋篠宮家の“悲願”3~「秋篠宮家に深く食い込んでいる」NHK橋口記者

今回は、前回の「眞子様婚約リークは皇室側からのものか」という記事を担保するような、より詳細な記事をご紹介したいと思います。
週刊ポスト2017年6月2日号です。

眞子さま婚約スクープしたNHK記者は「陛下の体温を知る男」

安倍政権を激震させた天皇の「生前退位のご意向」スクープから今回の眞子内親王婚約まで、いまや皇室報道は1人のNHK記者の独擅場といっていい。抜いたのは記者仲間から「陛下の体温を知る男」と呼ばれる社会部の橋口和人・宮内庁キャップである。

婚約の第一報を報じた5月16日のNHK『ニュース7』に登場し、「私は今月になって2度、小室さんと会ったんですが、非常にしっかりとした受け答えをする人で知的で温厚な好青年という印象を持ちました」と、婚約者の小室圭氏の人物像を解説していた。
他局や各紙の皇室記者がNHKニュースを見て「小室の家を探せ!」と慌てていた段階で、すでに2回も本人から話を聞いていたことからも、橋口氏がはるかに先行していたことがわかる。

昨年7月13日の生前退位スクープの際も、宮内庁幹部が否定する中、『ニュースウオッチ9』に出演して「天皇陛下が記者会見に近い形で、国内外にお気持ちを表明されることも検討されています」と“平成の玉音放送”を自信満々で予言し、その通りになった。どんな人物なのか。

「1991年入局で宮内庁担当のベテラン。とにかくキーパーソンを見つけ出すのが上手く、皇宮警察や皇族の主治医などに人脈が太い。愛子さまが誕生するときには、『内親王』と女の子であることを一番に報じた。紀子さまの悠仁親王ご懐妊も彼のスクープでした」(NHK社会部記者)

とくに秋篠宮家に深く食い込んでおり、宮内庁職員より信頼が厚いともいわれる。そのため、抜かれっぱなしの他社の記者からは「橋口さんが小室さんにいち早く接触できたのは、秋篠宮家の意向を受けて人物評価を兼ねて会っていたんじゃないか」との見方までなされている。

内々に“皇室側”として婚約相手の“身体検査”の役目を担っていたといいたいわけである。次はどんな“スクープ”を放つのか。
(記事ここまで)


NHKの橋口記者は、眞子様婚約の一件だけでなく、陛下の生前退位や、なんと紀子妃の第三子懐妊の一件にまで深く関わっていることが書かれています。
それだけでなく、敬宮愛子様が「内親王」であることを一番最初に報じたのも橋口記者だった、という点にも驚きました。

この頃から秋篠宮家と橋口記者がつながっていて、東宮ご夫妻の間にお生まれになったお子様(敬宮様)の性別について秋篠宮家サイドが橋口記者に情報を漏らしたという見方もできれば、この当時は橋口記者はたまたま敬宮様の性別について情報を得てしまい最初に報じただけのところ、宮内庁に咎められて出入り禁止になりそうになったところを秋篠宮家に「拾われて」今も懇意な関係が続いている…という見方もできます。
元々秋篠宮家は朝日の岩井克己記者と懇意にしていました(雅子様の最初のお子様ご懐妊スクープは岩井記者が行った)が、岩井記者以外にもマスコミとのパイプを作っておきたいと考えたのかもしれません。そこで目を付けられたのが、取材対象の懐に入るのがうまいNHKの橋口記者だったということでしょうか。

秋篠宮ご夫妻は、政府や国民を自分たちの思い通りに動かしたい時に、NHKの橋口記者を利用して情報を流し速報を出させていた、ということを過去に何度も繰り返していたわけですよ。


〇紀子妃の第三子懐妊→典範改正審議を阻止して女帝・女系天皇への道を塞ぐ意図があった(事実そうなってしまった)
〇陛下の退位ご希望→陛下がご存命のうちに秋篠宮様が皇太子(皇嗣)待遇になれるような法制度を促した(事実そうなってしまった)
〇眞子様が婚約した→生前退位法案と一緒に女性宮家審議を促す意図があった(これは不発に終わる)

上記以外にも、
〇紀子妃は前置胎盤になり9月6日に帝王切開になると報じた→男子がこの日に生まれるので国民皆で待機しておけという意図があった?
〇佳子様の学習院大中退とICU受験予定→佳子様を不合格にできなくする(ICU入学を確定的なものとする)
〇閣議決定もされていないまだ先の秋篠宮家の海外公務予定→早めの発表で海外行きを確定的なものとする(相手国が秋篠宮家ご訪問を拒否できないようにする)


などということもありました。

ここまで「NHK橋口記者は秋篠宮家に深く食い込んでいる」と言われているのに、秋篠宮家サイドはいつも「NHKに勝手に報じられてしまった」と、被害者面をしてきました。
もし仮に秋篠宮家が本当に橋口記者のスクープに困り果てているなら、この記者を遠ざければ済むはずです。
しかし秋篠宮家も宮内庁も、橋口記者の出入りを禁じたなどの措置を一向にとる気配がありません。
これはおかしいと思います。

もし今後も秋篠宮家が「NHKの一方的なスクープに困っている」という態度を見せてきたら、上記ポストの記事を是非思い出していただきたいと思います。

女性宮家は両陛下と秋篠宮家の“悲願”2~眞子様婚約ニュースは皇室側からのリークか

今回は、眞子様と小室さんの婚約をNHKが最初に報じた件につき、核心をついた記事をご紹介したいと思います。
比較的新しい記事ですが、ビジネスジャーナル2017年5月18日の記事です。

眞子さまご婚約スクープ、皇室の事実上リークか…安倍首相への警告、宮内庁職員も関与か


16日、NHKのスクープが世間を驚かせた――。

同日19時から放送のテレビ番組『NHKニュース7』は、秋篠宮眞子さまが国際基督教大学(ICU)在学時代の同級生、小室圭さんと婚約されると報じた。皇室に詳しいマスコミ関係者は語る。

宮内庁の山本信一郎長官が眞子さま婚約の報告を受けたのは16日当日の昼頃だとみられ、この日の夜にNHKが報じるということは、宮内庁にとってもまさに寝耳に水。報道直後から翌日17日にかけ、庁内はかなり混乱している様子でした。山本長官は報道直後の16日夜8時30分から急遽記者会見を開きましたが、『現時点では未定』『知らない』『申し上げる段階ではない』という発言に終始し、事実上のノーコメントであったことが、その混乱ぶりを物語っています。
宮内庁は通常こうした重要な情報については、記者クラブ以外でも日頃良好な関係を築いているジャーナリストや記者から問い合わせを受けた際には、きちんと対応するのですが、今回はシャットアウト状態で、かなり慌てている様子が伝わってきます。実は宮内庁記者クラブ内では、16日に『何か大きな報道が出るかもしれない』という情報は流れていたのですが、どのマスコミもまさか眞子さまの婚約だとは思ってもいなかったようです」

今週19日に政府は天皇陛下の退位を認める特例法案を閣議決定する予定だが、なぜそのような“微妙なタイミング”で眞子さま婚約が公表されたのであろうか。

「現在皇族は14人で、そのうち30歳以下は7人ですが、近い将来結婚して皇室を離れる可能性もあります。これが皇族数、とくに女性皇族数減少により十分な皇室活動を維持できなくなるという懸念につながり、女性宮家【編注:女性皇族が独立して営む宮家。結婚した女性皇族が皇室にとどまり、皇室活動を続けることができるとされる】創設の議論につながっているわけです。19日に閣議決定される特例法案でも、付帯決議に女性宮家創設が入れられるかどうかが焦点となっていますが、安倍政権は創設に否定的なため、微妙な状況です。
一方、皇室内部には皇族数減少に危機感を抱き女性宮家創設に前向きな方々もおられます。そうした方々が、閣議決定直前というタイミングを見計らい、政府に対して『女性宮家を認めないと大変なことになりますよ』と警告なされる意味で、近しい宮内庁職員を通じてNHKにリークさせたという見方が強いです。つまり、実質的に皇室によるリークともいえます」(同)

◆今後の皇室への影響

皇室に詳しい別のマスコミ関係者も、同様の見方を示す。

「今の状況で女性皇族が結婚されれば、女性宮家の議論が盛り上がるのは必至ですが、女性宮家に否定的な安倍政権は、天皇陛下退位が終わってからゆっくり議論していこうというスタンスです。そんな現政権のイエスマンで上層部が固められた宮内庁ゆえに、眞子さま婚約の報告を受けたとしても、政権の意向をうかがっているうちにズルズルと正式発表のタイミングが後ろにずれ込むのは目に見えています。一方、皇室内で女性宮家創設を進めたい方々は、そんな宮内庁の動きを待ってはいられない。そこで近しい宮内庁の職員をお使いになられて、NHKに報じさせたとみられています

では、眞子さまご成婚は、今後の皇室にどのような影響を与えるのであろうか。

「眞子さまは現在、東京大学総合研究博物館で研究員として勤務されながら、日本テニス協会名誉総裁や日本工芸会総裁などを務められ、さらに海外訪問も含めて公務は多忙を極めておられます。皇族数が減少するなかで皇族の方々のご負担は現状でもかなり重いですが、眞子さまが皇室を離れれば、さらにその傾向は強まります。なかでも、秋篠宮家の次女で22歳の佳子さまは現在学生であり、学業優先のため公務はほとんど免れていますが、ご卒業と同時に一気に公務の負担がのしかかってくることが予想されます。秋篠宮家の長男で皇位継承順位3位の悠仁さまはまだ10歳ということもあり、皇室全体はかなり厳しい事態を迎えつつあるといえるでしょう」(前出と別のマスコミ関係者)

女性宮家創設の問題も含め、安倍政権の対応が問われる。
(記事ここまで)



上記記事はNHK速報の中心人物となったNHK橋口和人記者の実名は挙げていませんが、この人物が「秋篠宮家と親しいNHK記者」ということは複数の媒体で報じられていたので、ほぼ間違いはないと思われます(当ブログでも後ほどご紹介します)。

それにしても、眞子様婚約速報は宮内庁内部でも「寝耳に水」状態であり、あまりに急なことで右往左往していた、そして宮内庁長官が急遽会見を開かざるをえなくなった、という状況、デジャブを感じませんか?
そうです、この状況、まさに紀子妃の第三子懐妊スクープの状況とそっくりすぎるのです。
こういう激似の状況からも、まさに眞子様婚約スクープは、秋篠宮家の人物(高貴な方々も含めて)が行ったことだということが分かってしまうのです。


そしてまた、両陛下や紀子妃が眞子様・佳子様のための女性宮家を要求し、野田元総理などにも掛け合っているということもかなり有名な話です(当ブログでも関連記事をご紹介していきます)。
両陛下や紀子様が、秋篠宮家のメンバーが全員皇室に残れるように女性宮家を望んでいるからこそ眞子様の婚約をスクープさせ、「このままだと眞子が皇室からいなくなりますよ?皇族が減ってしまいますよ?それでもいいんですか?」と現政権にやんわりと圧力をかけさせた意義があったのではないか、というビジネスジャーナルの見方は、間違っていないと考えます。タイミング的にもそのいきさつが一番しっくりくる気がします。上記記事が、リークした人物について「方々」「おられます」「警告なされる」「職員をお使いになられて」と敬語を使っていることからも、秋篠宮家や両陛下を匂わせていることが分かります。

それなのに皇室の現状に疎い人々の間には、なぜかこの婚約リークが「官邸・政権サイドからなされたものだ!」という誤解が広まっているようです。「政権が色々な問題を抱えて窮地に立たされてしまったので、その事実から国民の目を逸らさせるために皇族の婚約を政治利用した!」という思い違いです。
確かにこの当時、共謀罪法案の案件やモリカケ問題などで現政権が窮地に立たされていたことは事実かもしれません。この時は大規模なデモなども起き、政権に対する信頼が大きく揺らいでいた時期でもありました。私自身も、現政権には不安や不満が多くあります。しかし、だからと言って現政権が眞子様の婚約を政治利用したという意見には、賛同できません。

また、秋篠宮家と親しい皇室ウォッチャー(?)の高清水有子氏などが「NHKが一方的にスクープしたせいで眞子様がお困りになった」と憤慨していたらしいですが、秋篠宮家としては「自分たちは勝手にスクープされてしまった被害者」を装わなければいけないのは当然でしょう。皇族が公共放送を利用して自分たちに関するニュースを速報で流させていることなど、断固として事実だと認めるわけにはいかないからです。
しかし秋篠宮家がNHKと太いパイプを持っていることは否定できないと思います。過去、秋篠宮家に関する速報レベルのニュースが何度もNHKから出された事実は動かしようがありません。「〇〇国への海外公務が決まりました」系のニュースなども、大体NHKが最初に報じていますよ。しかもまだかなり先の海外訪問で閣議決定もされていない段階なのに、まるでもう決定したかのような報じられ方ですから。

両陛下や秋篠宮家は、この眞子様婚約スクープで、国民の間から「このままじゃ眞子様は結婚して民間人になってしまう、皇族減ってしまったら大変だよ!だから急いで眞子様のための女性宮家創設を考えるべきだよ!」という意見がたくさん出てくると期待していたのかもしれませんね。
しかし、どうも物事はそう思い通りには運ばないことが多いようです。
結局、両陛下や秋篠宮家が期待した通りの国民からのムーブメントは全くと言っていいほど起きなかったということでしょう。
眞子様はこのニュース以降、あくまでも降嫁前提という原則に従って扱われることとなりました。
納采の儀や披露宴を異様に先延ばし、先延ばしにしてチラチラと様子をうかがってはみたものの、現政権はもちろん、国民からも「女性宮家創設を早く!」という積極的な動きがなかったということなんでしょうね。

しかし、私の心の中には、「今まで何でもかんでも強引に事を推し進めて色々と有利なことを勝ち取って(?)きたあの秋篠宮家が、このままおとなしく引き下がることはないのではなかろうか…」という漠然とした不安がいつも渦巻いていました。
女性宮家を認めない現政権と、女性宮家を推し進めようとする両陛下と秋篠宮家、それに加担する元総理の「駆け引き」が、2011年から現在にわたって延々と繰り広げられていたためです。
時系列が多少前後してしまい申し訳ありませんが、その「女性宮家の駆け引き・攻防」とも言える記事を、日を改めていくつかご紹介したいと思います。
プロフィール

キリアキ管理人

Author:キリアキ管理人
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR